“衝撃デビュー”に異国のファンも協会も沸いた! 河本結が踏み出した米ツアーでの第一歩

“衝撃デビュー”に異国のファンも協会も沸いた! 河本結が踏み出した米ツアーでの第一歩

“米デビュー戦”でいきなりの活躍 海外での第一歩を踏み出した河本結(撮影:岩本芳弘)

昨年、小さいころからの「夢」と語っていた舞台に挑むことを決断し、それを実行に移したのが“黄金世代”の一人、河本結だ。国内ツアーが佳境を迎える昨年秋に今シーズンの米国ツアー出場権を得るために渡米し、Qシリーズ(予選会)を受験。見事9位で通過し海外挑戦の扉をこじ開けた。長い米ツアー転戦を経た河本は、来週の「樋口久子 三菱電機レディス」から国内ツアーに出場予定。どのような活躍をみせてくれるだろうか。今回は2020年序盤の戦いぶりを振り返る。


まだ新型コロナウイルスが猛威をふるう前の今年1月12日。成田空港に「楽しみ。ワクワクしています」と話す河本の姿があった。その表情は実に晴れやか。「世界ランキング1位になることと、グランドスラム(海外5大メジャー全制覇)達成」という大目標を胸に、この日、米国行きの飛行機に乗り込んだ。

米ツアー本格参戦後のデビュー戦になったのは、フロリダ州にあるボカ・リオGCが舞台になった新規大会「ゲインブリッジLPGAアット・ボカ・リオ」だった。本来であればマンデートーナメントを受け、それを通過すれば出られる大会だったが、その予選前日にウェイティング順によって出場が決まった。開幕前にはチームでバーベキューをするなど英気も養い、リラックスムードのなか異国での第一歩を踏み出した。

すると初日から“名刺代わり”ともいえる好ラウンドを見せる。「朝から緊張もなくて、日本のツアーよりも楽な気持ち。ビックリしました!」とノビノビとプレーし5バーディ・1ボギーの「68」をマーク。雨によるサスペンデッドで暫定の2位発進を決めたラウンド後には、練習場で声をかけられたギャラリーにサインや写真撮影をねだられる一幕も。さらにUSLPGAの公式ホームページでは『Yui Kawamotoを見逃すな』という表現とともに大きく紹介された。

2日目は「73」と1つスコアを落とし19位タイに後退したが、まずは開幕前に目標としていた「予選通過」は楽々クリア。3日目には「69」と3つ伸ばして、優勝争いをしていた同級生の畑岡奈紗ら上位陣に食らいついた。最終日も「69」をマークし終わってみればトータル9アンダー・8位タイ。いきなりのトップ10フィニッシュを決めた。

この最終日には各ホールに設定されていた制限時間をオーバーし罰金が科される“洗礼”も浴びたが、「自分の存在を知ってほしい」というアグレッシブなゴルフで米国のファンを大いに盛り上げる4日間となった。

この後は、一時帰国しすぐさまオーストラリアへ。2月の「ISPSハンダ・ヴィック・オープン」、「ISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン」の2連戦に臨んだ。しかし、ここでは2試合連続の予選落ちを経験。この結果には「本当に甘くない。力不足。自分の精一杯のゴルフをしたけど通用しませんでした」と肩を落とす結果になった。

すると、この頃から新型ウイルス拡大が本格化。これにより2月末〜3月上旬にかけタイ、シンガポール、中国で行われるはずだった米女子ツアーのアジアシリーズ3試合の中止も決まった。この影響を受け日本に帰国した河本も、ここからコロナによる自粛生活へと入っていくことになった。

【河本結・今季序盤の米ツアー成績】
ゲインブリッジLPGAアット・ボカ・リオ:8位タイ
ISPSハンダ・ヴィック・オープン:予選落ち
ISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン:予選落ち

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