溝口英二がつかんだ“無欲の勝利”「勝つときなんてそんなもん」

溝口英二がつかんだ“無欲の勝利”「勝つときなんてそんなもん」

プレーオフを制してツアー3勝目を挙げた溝口英二(提供:日本プロゴルフ協会)

<いわさき白露シニアゴルフトーナメント 最終日◇29日◇いぶすきゴルフクラブ 開聞コース(鹿児島県)◇6995ヤード・パー72>

「たまたま流れが良くて。勝つ時なんてそんなもんでしょうね」


無欲の勝利だった。55歳の溝口英二がグレゴリー・マイヤー(米国)とのプレーオフを制し、今季初優勝、ツアー3勝目を果たした。

本人も予想外だった。「(優勝の予想は)全くしていないですね。これだけ風が吹いたら誰が勝つか分からないですし、ましてや(単独首位で出た)手嶋多一が勝つと思うし」。

気負わないプレーが功を奏したのか。言葉とは裏腹に、溝口は好調だった。前半3番でバーディを先行させると、3つ伸ばして突入した後半は、首位のマイヤーと1打差で迎えた最終18番で起死回生のバーディ。プレーオフへと望みをつなげた。

「(プレーオフで)先にマイヤーさんが打ってミスしてくれたから、あれが大きかったね。あまり深く考えずに『2位でいいや』と。あまり気負っても上手くいかないし、うまく動かないから」

マイヤーがパットを外し、対する溝口は決めれば優勝のバーディパット。「もし、これを入れたら優勝と思ったら楽しかったですね。緊張するよりも楽しかった。(ギャラリーの存在も)ありがたいです、楽しい! ずっとついてきてくれて本当に感謝しています」。約2.5メートルのパットを沈めてガッツポーズ。観客の声援に応えた。

これで賞金ランキング4位に急浮上。約1885万円で1位に立つ寺西明との差は460万円余り。来週の最終戦「金秀シニア 沖縄オープンゴルフトーナメント」の結果次第で自身初となる賞金王戴冠となるが、それでも溝口のひょうひょうとしたスタンスは変わらない。

「(最終戦は)何も考えていないです。お腹いっぱいです(笑)。本人が勝てると思ってないから。手嶋多一とか谷口徹とかが上位にいたら勝てると思わないからね(笑)」

来週、沖縄で激動の2020年シーズンは幕を閉じる。あるいはそこで、「勝つ時なんてそんなもん」と、賞金王に輝いた溝口の姿を見られるかもしれない。

<ゴルフ情報ALBA.Net>