片山晋呉は“若手”をどう見る? 金谷拓実は「ザ・ゴルフ」、石坂友宏は「いいプレーヤー」

片山晋呉は“若手”をどう見る? 金谷拓実は「ザ・ゴルフ」、石坂友宏は「いいプレーヤー」

片山晋呉が期待する金谷拓実と石坂友宏 写真はダンロップフェニックスのもの(撮影:米山聡明)

米国男子ツアー公式サイトで、「ソニー・オープン・イン・ハワイ」の優勝予想ランキングで15位に入るなど、海外でも高い注目を集めている金谷拓実。過去に5度の賞金王に輝き、昨年の「三井住友VISA太平マスターズ」の3日目、最終日と一緒に回った片山晋呉は、金谷をどう見ているのか、取材した。


片山は金谷のプレーを「ザ・ゴルフです」という。どういう意味なのだろうか。「彼は自分のやれることしかやらない。やれることのいちばん確率のいいことはなんなんだろうって考える能力はすごい」と片山はいう。もしかして、それは自分のことでは?「僕とは真逆。僕はそれ以上のことをすぐやっちゃう。それが好きなんです」。

アマチュアは難しい状況からピンを無理矢理狙って、大叩きすることがよくある。たとえツアープロだってバーディやパーがほしくて欲は出るもの。確率の低いショットに挑むこともある。しかし金谷は徹底して“やれること”や“確率の高いこと”を積み上げた結果、プロ転向後の国内4試合で7位、5位、優勝、5位と安定した成績を残した。そのなかで、片山が強く印象に残っているのは、金谷が優勝したダンロップフェニックスのプレーだという。

「フェニックスの3日目くらいに、パー5でティショットがフェアウェイに行って、ピンまで残り230ヤードぐらい。そのときに彼は2オンを狙わなかった。多分だけど、その日のフェアウェイウッドがあんまり良くなかったんだと思う。だからあえて刻んで打ってバーディを獲った。あれを見たときにすげーな、と。その辺の確率の出し方がすごいよね」

男子プロでライが悪くなければ、残り230ヤードは十分にグリーンを狙っていける距離。金谷のバッグには5番ウッドは入っていないが、3番ウッドと19度のユーティリティがあるので、狙うにしても難しくはなかったはずだ。

そのうえで、片山は金谷のポテンシャルについて最大級の評価をする。「今季の賞金王を獲るんじゃないかな。日本だったら楽勝じゃない? 次は世界で活躍する松山クラスになると、ちょっとレベルは上げないといけない。僕の目では日本なら十分だよね」と、昨年プロになったばかりの大学生に、国内男子ツアー最強の太鼓判を押す。昨年と今年と統合になった今季のツアーはまだ数試合を終えたばかりだが、金谷の賞金ランキングは3位で、トップの稲森佑貴との差は500万円弱に肉薄している。

次に最近の“若手”についても片山に聞いてみた。すると即答で「暗い!」。「いまって暗さがキャラなのかね」という。本人としては、若手と練習ラウンドをしたり、試合で一緒に回ったときに、何も聞いてこないのが不満らしい。挨拶も声が小さかったりする。いまの若手には実力以外の部分で物足りなさを感じている。

片山はそのなかでも大学生プロの石坂友宏に目をかけている。石坂は昨年のダンロップフェニックスで金谷と4ホールにおよぶプレーオフの末に敗れて2位となった。片山と石坂は今季国内開幕戦の「フジサンケイクラシック」から一緒に練習ラウンドするようになり、オフに入ってもプライベートでラウンドする仲だ。

「石坂はいいプレーヤーだと思うよ。でもまだゴルフを知らなすぎる。アプローチの打ち方1つにしてもね。普段営業用のゴルフ場でしかやってないというのがわかる。だからすっごい伸びしろがあると思う」と片山はいう。石坂にどんなアドバイスをしたのかと聞くと、「アドバイスはしてない。聞かれたらするけど。僕からいうことでもない」とあくまでも本人から求めてくるのを待つ考え。しかし、当の石坂は「まだ緊張します」と遠慮がある。

女子ツアーは黄金世代、プラチナ世代、新世紀世代と20歳前後が大躍進を遂げているが、男子ツアーの若手も負けていない。金谷に石坂、そして当確を現してきている中島啓太ら大学生たち。今年の男子ツアーは、例年以上に盛り上がりそうだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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