8年ぶりアマ予選通過の馬場咲希 目の前で理想形を見た、かけがえのない経験

8年ぶりアマ予選通過の馬場咲希 目の前で理想形を見た、かけがえのない経験

アマチュアの17歳・馬場咲希にとっては貴重な経験となった(撮影:ALBA)

<全米女子オープン 最終日◇5日◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638ヤード・パー71>

2014年の橋本千里以来8年ぶりとなる日本勢アマチュアでの予選突破を果たした馬場咲希にとって、最高の決勝ラウンドだったに違いない。自身が目指すべきところがより明確となったからだ。


なぜなら3日目に回ったビアンカ・パグダンカナン(フィリピン)は大会前まででドライビングディスタンス3位(276.421ヤード)、そしてこの日回ったキム・アリム(韓国)は9位(274.076ヤード)と、ともにツアートップクラス。175センチの長身から繰り出される飛距離を武器に勝負していく馬場にとって同型だったからだ。

世界の飛ばし屋たちはどういうゴルフをするのか。「昨日も今日もおいていかれました」と差を見せつけられながら特等席で観戦した。「意外とティショットでフェアウェイウッドを持つマネジメントでした。安全に行きつつ攻めていく感じでしたね」。この話には「それでも私と同じくらいのところに落ちて(笑)」とオチが付くのだが、距離の長いコースでも飛距離に頼りすぎないところは勉強になる。

彼女たちは当然飛ばすだけではない。「アリムさんはおととし勝っていますが、やはりチャンピオンだなっていう技とかも見せてもらいました。グリーン周りを転がしたりしていましたね」。剛だけでなく柔も持つ。パワーでのゴリ押しは通用しないことも感じられた。もちろん飛距離を見れば「こうなりたいなと思いました」と、まだまだ足りないと思うばかり。

もちろん、米ツアーにはインビー・パーク(韓国)をはじめとする飛距離以外の部分で戦う選手も少なくない。そのなかで初めて出場した海外メジャーで同じタイプのプレーを肌で感じることができたのは、何よりの収穫となったはずだ。

自身のプレーとしては「ピン位置も難しくて、ピン位置と自分のミスがマッチしてしまった。なかなか耐えることができなかったラウンドでした」と最終日に「78」を叩きトータル9オーバーの49位タイと悔しい終わり方となった。それでも今回得たかけがえのない経験は、きっと若き和製大砲をさらに強くするものとなるだろう。(文・秋田義和)

<ゴルフ情報ALBA.Net>