「男子に勝った!」 22歳のリン・グラントが、女子として初の欧州男子ツアー制覇

「男子に勝った!」 22歳のリン・グラントが、女子として初の欧州男子ツアー制覇

左から自らも出場したアニカ・ソレンスタム、優勝したリン・グラント、2位のヘンリック・ステンソン(撮影:GettyImages)

<ボルボ・カー・スカンジナビア ミックス 最終日◇12日◇ハルムスタードGC(スウェーデン)◇6909ヤード・パー72>

22歳、スウェーデンのリン・グラントが男女混合のDPワールドツアー(欧州男子ツアー)を9打差の勝利。初の女子選手の優勝で歴史にその名を大きく刻んだ。


「ボルボ・カー・スカンジナビア ミックス」はスウェーデンのハルムスタッドGCで開催。男女混合でDPワールドツアーと欧州女子ツアー(LET)が共催で行うユニークな大会は、同じコースを男女別々のティで戦うもの。スウェーデンのレジェンド、ヘンリック・ステンソンとアニカ・ソレンスタムがホストを務め、賞金総額は200万ユーロ(約2億8千万円)。男女各78名ずつが出場した。

グラントは最終日に「64」をマークし、トータル24アンダー、2位の男子、ステンソンとマーク・ウォーレン(スコットランド)に9打差をつける圧勝で、女子の2番手、ガブリエラ・カウリー(イングランド)とは14打差だった。

2打のリードで迎えた最終日は、出だしの6ホールで5バーディを奪うロケットスタート。ショットの好調は後半も崩れることなく11番でバーディを奪うと9打リード、プレッシャーに押しつぶされることもなくボギーなしのラウンドで後続に付け入る隙をまったく与えなかった。

「男子に勝った! それがもっとも素晴らしいこと!」とグラント。「今週はずっと男子と女子との戦いと思っていた。トロフィーを掲げるのが女子であることを願っていた」と興奮した。

スコットランドのプロゴルファーだった祖父、ジェームズがスウェーデンへと移民した。父のジョンもスウェーデン・ゴルフツアーをプレーした選手で、シニア7勝を挙げている。

そんなゴルファー一家のグラントは注目の選手。アリゾナ州立大を経て昨年プロ転向を果たすと、今季の欧州女子ツアー(LET)で3月の「ジョバーグレディスオープン」、5月の「ベルギーレディスオープン」を制覇した。「あの2勝があったから、きょうはとても落ち着いてプレーができた」と大きく胸を張った。キャディはボーイフレンドが務め、母国開催は家族とたくさんの友人が勝利を見守った。

表彰式では母国のファンがグラントの勝利を大喝采。「声援が本当に大きな力になった。女子ゴルフがもっとおもしろいものだと思ってもらえたらとてもうれしい」と声を詰まらせた。(文・武川玲子=米国在住)

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