10ヤードアップのアドバンテージをどう生かす? 畑岡奈紗は連覇のかかる「特別」な大会へ

10ヤードアップのアドバンテージをどう生かす? 畑岡奈紗は連覇のかかる「特別」な大会へ

畑岡奈紗は飛距離アップで連覇を狙う(撮影:ALBA)

<ウォルマートNWアーカンソー選手権 事前情報◇22日◇ピナクルCC(米アーカンソー州)◇6438ヤード・パー71>

2018年に米国ツアー参戦後初優勝を挙げ、昨年大会で2勝目を挙げた“好相性”の地で、畑岡奈紗が連覇を目指す戦いを迎える。「(米参戦)1年目は成績を残せなかっただけに、2年目に勝てたことは特別」と公式会見でも話したように、思い入れの強い大会だ。


火曜日にハーフ、水曜日にプロアマで18ホールを回るなかで、昨年からの“進化”も感じ取ることができた。「これまでより(ティショット後)前から打っていることが多い。あまりドライバーを使わず、3番ウッドや、ハイブリッドでティショットを打つことが増えました」という飛距離がそれ。8月上旬のメジャー大会「AIG女子オープン」(全英)から、「アイアンで一番手」すなわち10ヤードほどアップしていることは確認済み。「1日だけなら『体調かな?』と思うけど、コンスタントに伸びている。自分のものにできているのかな」と、確信を抱けている部分だ。

今季は「あまり替えるほうではない」というクラブを見直した。ドライバーをダンロップの『ゼクシオ エックス』にし、シャフトなどもテストを試し刷新。トレーニングによって体を強化できていることを感じつつも、「振れているのに、クラブを合わせてなかったので飛距離をロスしていたのかもしれない」というのがその理由だ。会見でも、今季1勝に加え、20戦で7度のトップ10入りを果たす要因について「飛距離」と答えるほど、平均265.09ヤード(32位)を誇るドライバーショットなどを武器に感じている。

ただ、このコースについては、ドライバーを握るのは「5ホールくらい」と考えている。ドッグレッグするホールや、フェアウェイが狭いホールも点在し、「ティショットを置く場所が重要」と考えたうえでの決断。飛ばせばいいというわけではなく、基本的にはこれまでと同じ場所に置くことが大事になる。とはいえ、飛距離アップはセカンドショット以降の「番手を下げる」ことにもつながっているため、アドバンテージがないかと問われれば、決してそうではない。

オフに充てた先週は拠点のフロリダ州オーランドに戻り、「(長いクラブの)球が低いのが気になっていた。砲台グリーンなどで球を止めるため、またキャリーが足らずに手前のスロープにぶつかって戻ってくるのも防ぎたかった。グリーンにキャリーしても奥にこぼれたりもしていたので」と、特にロングアイアンや、ユーティリティの出球を高くするための調整を行った。ボールの位置や、スイング時に右ヒザが前に出ていたことがロフトの効果を消していたことを確認。その修正を急ぎ、「あっという間」に時間は過ぎていった。

今季のツアーも2カ月を残すのみ。今季1勝の畑岡が、今後の目標に掲げるのは「複数回優勝」だが、それを達成するのにうってつけの場所といえる。とはいえバーディ合戦が予想されるだけに、計算が立たない部分も多い。「相性がいい大会とはいえ、みんなスコアをしっかり出す。自分も合わせていけるように」。伸び盛りの飛距離と、長いクラブの精度にも注目しながら、連覇への挑戦を見届けたい。(文・間宮輝憲)

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