惜敗続きの日々にケリ 山下美夢有が変えた最終日のマインド

惜敗続きの日々にケリ 山下美夢有が変えた最終日のマインド

圧倒的なスコアで完全優勝を挙げた山下美夢有 惜敗続きの日々に別れを告げた(撮影:上山敬太)

<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日◇25日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6491ヤード・パー72>

6月の「宮里藍 サントリーレディス」から11試合連続でトップ10入り。だが、優勝できたのはそのサントリーレディスのみ。「こうやって毎試合優勝争いできているのはうれしいですが、最終組はやっぱり今以上に緊張もしますし、思うようなプレーがなかなかできない。勝ちたいという気持ちもあった」と山下美夢有にとってもどかしい日々が続いていた。


何かを変えるのか、それとも変えないのか。上位には入れているだけに、非常に難しいところだった。だが、先週の試合を終えたあと、コーチである父親、そしてたびたびアドバイスをもらっている中嶋常幸からの指摘もあり、明らかに悪い部分が見つかった。

「(これまでの)最終日はいつものプレーと違っていた。悩みすぎているというか、プレーが遅くなっているなと。私は淡々とプレーするほうだと思うのですが、それが優勝争いになるとできていない。今週は自分らしいプレーをしようと思いました」

朝の練習からホールアウトするまでルーティンを一切変えずに、小気味よくプレーするのが山下の良さ。それが白熱の展開となると、同組の選手もより時間をかける。それに引っ張れるように、プレーが慎重になりすぎていた。入念にやることは悪いことではないが、自分のスタイルを失ってしまっては元も子もない。

だから今週はリズムだけを意識した。「自分らしいプレーをしてアンダーパーを目指して」と2位と8打の大差がついていても、いつも通りスタートティに立った。チャンスが少なくとも、苦しい場面でも考えすぎないように気持ちを切り替えた。その結果、トータル18アンダーで5打差をつける圧勝。「きょうも100点。攻めのゴルフができた」と納得のいく最終日となった。それもトーナメントレコードのおまけ付きだ。

惜敗続きの日々にケリをつけるとともに、連続トップ10は12試合に更新。不動裕理が持つ16試合の記録まであと4つとなった。「まだまだ試合が続くので、いつも通り上位でまた戦えるように切り替えて頑張っていきたい。メルセデスランキング1位も獲りたい」。もう、最終日に不安はない。さらに強くなった21歳が年間女王へ、そして新記録へと突っ走る。(文・秋田義和)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

  • 記事にコメントを書いてみませんか?