かつての天才少女がやっと… チャーリー・ハルが6年ぶりの米ツアーV

かつての天才少女がやっと… チャーリー・ハルが6年ぶりの米ツアーV

チャーリー・ハルが6年ぶりの2勝目(撮影:GettyImages)

<アセンダントLPGAベネフィッティング ボランティアーズ・オブ・アメリカ 最終日◇2日◇オールドアメリカンGC(米テキサス州)◇6517ヤード・パー71>

常にトップグループで戦ってきたチャーリー・ハル(イングランド)がついに米国女子ツアー2勝目を挙げた。実に6年ぶり、将来を有望視された当時20歳だったチャーリーは、26歳になってようやく勝利の味を再びかみしめた。


「ゴルフ自体は勝てるレベルにあったと思うけど、自信がついてこなかった」。何度も優勝争いを演じ、メジャー大会でも2位、3位と結果は出してきたが、最後の詰めが甘かった。実際、チャーリーは7月の「アムンディ エビアン・チャンピオンシップ」で3位に入ったが、8月末から2戦連続で予選落ち。「コーチといろいろ話し合った」と先週は「ウォルマートNWアーカンソー選手権」で5位に入ると、今週は見事に最終日を首位タイからスタートし、他を振り切った。

渋野日向子が衝撃の全英制覇を成し遂げたイングランドのウォーバーン出身。小さい頃から大人にまじり、たぐいまれな才能で成績を残し天才少女と呼ばれた。中学の途中からはツアーにも参戦するようになり、16歳でプロ転向。17歳で欧州女子ツアー初勝利を挙げると、その年は同ツアーで賞金女王にも輝いた。

米国対欧米のチーム対抗戦「ソルハイムカップ」には両チーム通じて最年少の17歳で出場を果たすなど、大きな期待を背負い、その後は米国女子ツアーにも参戦。2016年11月には20歳ながら最終戦で勝利を果たしたが、その後は欧州ツアーでの勝利のみで、米ツアーで頂点に立つことはなかった。

首位タイでスタートした最終日。チャーリーは前半だけで4バーディ・1ボギーで3つ伸ばし、首位で後半へ。すると12番からは3連続バーディ。そして17番ではリン・シユ(中国)のイーグル奪取で詰め寄られたが、自身もバーディをもぎ取った。「楽しかった。プレッシャーがかかる場面でやり抜くことが楽しかった」と、最後は1打差だったが、メンタル面の改善が結果に表れた。

「悪いプレーをしても死ぬわけではない。ピンを攻めるのがわたしのゴルフ。それができないときはつまらない。今週はしっかりとそれができていたし、いいパットもたくさん決めることができた」。勝ちきれない期間も攻め続けてきた。そして今週はその攻めの姿勢とメンタル向上が見事なまでに一致。長かった未勝利期間にピリオドを打った。

意外にも、イングランド人として米ツアーで複数回優勝を果たしたのはチャーリーで6人目。優勝の瞬間、同郷出身で親友でもある2018年全英チャンピオンのジョージア・ホールからシャンパンをかけられた。6年間待った勝利の美酒は、きっと格別だったに違いない。(文・高桑均)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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