逆転シードを狙う42歳・竹谷佳孝が6位に浮上 満身創痍の体に鞭を打って「何が起きても前向きに」

逆転シードを狙う42歳・竹谷佳孝が6位に浮上 満身創痍の体に鞭を打って「何が起きても前向きに」

シード権維持に向けて前向きな竹谷佳孝(撮影:米山聡明)

<ダンロップフェニックス 2日目◇18日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71>

国内男子ツアーは今大会を含めて残り3試合。最終戦は今季の優勝者や賞金ランキング上位者しか出場できないエリート大会。来季の出場権をかけた賞金シード争いは残り2試合と大詰めだが、42歳のベテランが腹をくくって粘りのゴルフを見せている。予選2日間「68」を並べて、首位と3打差のトータル6アンダー・6位タイで決勝ラウンドに進んだ。


2006年にプロ転向した竹谷佳孝。今では珍しいゴルフ場の研修生出身である。2013年に下部ツアーで賞金ランキング2位に入り、14年のレギュラーツアー出場権をつかむと、同年「日本ゴルフツアー選手権」でツアー初優勝を遂げた。首やヒジ、手首などケガと付き合いながら今年もシード選手として戦っている。今季はここまで「〜全英オープンへの道〜 ミズノオープン」での10位タイが最高で、賞金ランキングは82位。

来季の出場を約束する賞金シードは賞金ランキング上位65名に付与される。現状では、義務試合数不足の選手を除くと賞金ランキング70位がボーダーライン。竹谷は約210万円足りていない順位にいる。

「1年間一生懸命やってきましたけど、あと2戦。たくさん応援もしてもらえますし、そんなに悲観的ではないですね。『何が起きても前向きに』の精神でやっています」。

今年1年を振り返ると体に負担のないスイングをするうちにショットのコントロール性を失った。シーズン途中にはパッティングも思うように打てなくなった。今週、竹谷の右手首にはテーピングが巻かれている。「今は手首がめちゃくちゃ痛くて。今週はできるだけ”ガーン”って使わないようにしています。毎ショット不安ですよ」とできるだけリストターンを使わないようにしている。満身創痍ではあるがケガとの付き合いも長く、その対処法も慣れたもの。

リストを使わない意識だと振り遅れやすくなるので、プッシュアウトで右に出ることを想定して目標を左にとってボールを打つ。「そういう課題だったり、決めたことをしっかりやり切るだけです」。この日は気温が下がり、雨が降り、地面が柔らかくボールが飛ばない条件が揃った。長いパー4が多いこのコースでは「2打目で3番ウッド1回、5番ウッド3回」と長いクラブを持たされる。「普通は(グリーンに)乗らないですよ。目の前の1打に集中して、グリーンを外れたら外れたでまた考えればいいんです」。

割り切った考えで打つショットに加えて、シーズン途中に迷いがあったパッティングは元の状態にに戻り、なんとかスコアメークしている状態。「今日は23パットですからね。かみ合いました」と笑みを見せる。7番パー5ではピンまで残り245ヤードを2オンに成功して、6メートルを沈めてイーグルも奪った。

高額賞金の今大会は単独10位で524万円、単独20位でも252万円獲得できる。「トップ10、いや15位、20位でも入りたいけど、自分のゴルフがそんなことを言える状態じゃない。順位を気にすると自分の課題を忘れそうで」と笑い飛ばす。残り2日、「(予選2日間のような)ゴルフはできないと思うけど、やることをやるだけです。テーマを持って」。今大会の結果次第ではシード確定の位置まで持っていける。今年は20代前半の若手選手が台頭し「ゴルフが違う」と目を丸くする42歳のベテランは、「ちょっと頑張りたいですね」と語気を強めた。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

  • 記事にコメントを書いてみませんか?