崖っぷちの宮里優作は複数年シード保持も「賞金シードにこだわりはある」 来季の職場を決める“複雑な”シード争いをおさらい

崖っぷちの宮里優作は複数年シード保持も「賞金シードにこだわりはある」 来季の職場を決める“複雑な”シード争いをおさらい

宮里優作、賞金シード維持へ執念の予選通過(撮影:鈴木祥)

<カシオワールドオープン 2日目◇25日◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)◇7335ヤード・パー72>

賞金シード争い最終戦の予選ラウンドが終わり、義務試合数不足、複数年シード保持者、公傷の特別保証制度適用者を含めて、11人の選手の賞金シード喪失が決まった。最終決定まで残り2日。今年もドラマが待っているのだろうか。


賞金ランキング上位65名に付与される賞金シード。現在、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の記録上は今季の義務試合数不足の選手4人、スコット・ビンセント(ジンバブエ)、金谷拓実、パク・サンヒョン、ハン・ジュンゴンを含む。また、現在65位のショーン・ノリス(南アフリカ)は海外獲得賞金を加算するための義務試合数不足のため国内獲得賞金のみでは775万円余りで実際のランキングは86位相当と65位から圏外に落ちる。

また、9月にプロ転向した中島啓太は義務試合数8試合が課されているが、今大会で7試合目の出場のためランキングからは除外される。このままいけばノリスの獲得賞金を超える選手が多く、実質69位がボーダーラインだが、中島が圏内に入る結果を残せば70位がボーダーとなりそうだ。

2日目を終えて、仮に現在の順位で終わった場合の仮想賞金ランキングを見ると、圏外から飛び込んでくるのは現在3位タイにつけるソン・ヨンハン(韓国)とブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)、13位タイにつけるジャン・ドンキュ(韓国)の3人。

仮想賞金ランキングでは70位の坂本雄介までとなり、71位の宮里優作は2017年賞金王の5季シードを保持しているが、賞金シードから外れてしまう。現在、宮里は大会57位タイにつけており「30位ぐらいに入れば大丈夫だと思う。やっぱり賞金シードにはこだわりがある」と残り2日間で順位を上げてシード権保持を狙う。

大会前の賞金ランキング61位の塚田陽亮、同62位のハン・リー(米国)、同63位の貞方章男、同64位の木下裕太の4人が予選落ちに終わっている。66位の小鯛竜也、67位の坂本雄介、68位の宮里優作、69位のガン・チャルングン(タイ)など、ボーダーライン上の選手たちは予選落ち組の賞金を見据えながら決勝ラウンドを戦うことになる。

予選落ちした木下裕太の1132万9850円が一つの目安となりそうだ。日本勢のシード選手としては同78位の竹谷佳孝、同82位の中西直人はともに47位タイで予選通過を果たしたがトップ10〜15付近の成績が求められそうだ。

さらに、今季のシード保持者で見ると高山忠洋(102位)、阿部裕樹(105位)は38位タイ、小齊平優和(109位)は13位タイで予選通過しているが、トップ5付近が必要。ツアー2勝で4季シードを保持する秋吉翔太(130位)は、トップ3が求められる厳しい位置にいるが、38位タイからどこまで順位を上げられるか。

今季初シード選手としてフル参戦した阿部は、「調子が悪い時期に予選落ちが続いてしまった。上の方の選手は調子が悪くても結果を残す。その差を感じました。今年はぜんぜん圏外なので2週後(ファイナルQT)に向けていいイメージを残したい。だからノンプレッシャーです」。初日「72」と出遅れたが、2日目に「67」をマークして予選通過。ノンプレッシャーだからこそドラマを起こすかもしれない。(文・小高拓)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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