「最短」の西村優菜と「これなら通用」の勝みなみ 米ツアー挑戦へ真逆のアプローチ

「最短」の西村優菜と「これなら通用」の勝みなみ 米ツアー挑戦へ真逆のアプローチ

満を持して米QT挑戦の西村優菜 自慢のショット力で出場権をつかみにいく(撮影:ALBA)

<LPGA Qシリーズ(前半) 事前情報◇30日◇RTJマグノリア・グローブGC(米アラバマ州)>

昨年、渋野日向子と古江彩佳が米ツアーへの切符をつかんだQシリーズに今年は西村優菜、勝みなみ、識西諭里の3人が出場する。ステージ1から勝ち上がった識西を除く2人は、世界ランキング上位者の資格でこのファイナルステージからの出場となる。「日本で永久シードを目指す」と明言する稲見萌寧のような選手も出てくるなかで、西村と勝はどうして挑戦することを選んだのか。


西村の場合は簡単に言えば機が熟した、ということだ。「いずれはアメリカでプレーしたいと思っていた」と元々憧れがあったなかで、「日本でも理想とするゴルフができていなかった」と、まずは母国で最初に腕を磨くことを決めた。プロテスト合格後、翌年に初優勝、さらにメジャーを制覇。階段を駆け足で上がっていき、今年は3つの海外メジャーに出場した。そして実際に舞台に立ったことで「思いが強くなりましたね。こっち(米国)に来て強くなりたいと思った」と決断。世界ランキング上位の資格があるこのタイミングでQシリーズ出場を決めた。

メジャーに出て感じたのは、まだまだ足りないものがたくさんあるということ。「グリーン周りだったり、コース全体の雰囲気も日本とは違います。いろんなコースでやれたほうがレベルアップにつながると思った」。場所によって芝質も何もかもが変わる米ツアーのほうが、日本よりも成長させてくれると感じたのだ。とはいえ、ある程度の技術が無ければ環境に適応することはできない。思い描く成長曲線で来られたからこそ、「最短で挑戦できたと思う」という言葉につながるのだ。

一方で、勝はプロテスト合格後も米ツアーにそこまで興味を示していなかった。日本で頑張る、が最優先だった。そんな考えが変わったのはコロナ禍のこと。

「試合がなくなったときにトレーニングをやると決めました。その結果、20ヤードほど飛距離が伸びて、日本でプレーしているとほかの選手たちよりも前に行っていた。これなら(米ツアーで)通用するかなと思って」

ほかにもトレーニングを行ったことでシーズン後半のバテもなくなり、世界ランキングも上昇。「Qシリーズから行ける順位になったら行こう」と自分で設けたハードルをクリアして、この地にたどり着いた。

目標の場所へ行くために成長した西村とは反対に、勝は自身の成長をきっかけとして米挑戦を目標に定めた。Qシリーズへのたどり着き方も違えば、西村は正確性、勝は飛距離とストロングポイントも対照的なこの2人。ぜひ、ともに世界への扉を開いて欲しい。(文・秋田義和)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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