蝉川泰果は暴れるショットと深いラフに悩まされて出遅れ「経験だけで終わらないようにしたい」

蝉川泰果は暴れるショットと深いラフに悩まされて出遅れ「経験だけで終わらないようにしたい」

写真はソニー・オープン・イン・ハワイ(撮影:GettyImages)

<ファーマーズ・インシュランス・オープン 初日◇25日◇トリーパインズGC (米カリフォルニア州)◇サウスC 7765ヤード・パー72、ノースC 7258ヤード・パー72 >
 
「ソニー・オープン・イン・ハワイ」から米国男子ツアー3連戦の臨んでいる蝉川泰果。この「ファーマーズ・インシュランス・オープン」がその3試合目となる。予選ラウンドは全米オープンでも使われたサウスコースと、ノースコースを18ホールずつ回るフォーマットで、決勝ラウンドではサウスコースを回る。


蝉川は初日に距離が長く、ラフが深いサウスコースを回り、3バーディ・5ボギーの2オーバーで128位と大きく出遅れた。「得意のドライバーがすごく曲がって、スプーン(3W)で刻んだホールもすごくミスをして、フェアウェイから打てるショットも手前のバンカーに入れたり、グリーンをしっかりとらえることができなかった。いままでできていたことができなくて、この3戦目はすごく意気込んでいたので悔しい」と唇を噛む。
 
フェアウェイキープ率は14ホール中8回で57.14%。それがパーオン率になると38.89%まで下がる。フェアウェイからグリーンをとらえられなかった原因については、「距離感というより引っかけたりダフったり…。初歩的な部分が全然ダメだった」と分析する。その上で、「ショットをしっかり乗せるところからやっていかないといけない」と話す。
 
今大会が行われている全米屈指の難コース、トリーパインズGCは高校3年生のときに出場した「IMGA世界ジュニアゴルフ選手権」で回っている。しかし、「難しさが全然違いますね。距離もグリーンのスピードもアマチュアの試合のときは10フィートあるかないかだった」と、PGAツアーのセッティングとはかなり違うようで、別のコースのように感じている。
 
米ツアー挑戦1戦目のソニー・オープンでは決勝ラウンドに進んで67位タイ。前週の「ザ・アメリカンエキスプレス」では、最後に「66」をマークしながらも予選落ち。このままでは3戦目も予選落ちに終わる可能性が高い。2008、2021年と全米オープンが2度行われたコースを回り、「すごくいい経験ができたけど、経験だけで終わらないようにしたい」と、まだ決勝ラウンド進出へ望みは捨てていない。
 
このトリーパインズGCは、今大会と全米オープンを含め、蝉川の名前の由来となったタイガー・ウッズ(米国)が8度勝っているコースでもある。「1打でも良いスコアで回れるように」。第2ラウンドでタイガーばりの猛チャージをかけたい。


<ゴルフ情報ALBA Net>

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