ショートゲームはショットの倍 タイ人17歳の安定感生む練習法

ショートゲームはショットの倍 タイ人17歳の安定感生む練習法

単独首位を堅守した17歳のパチュラ・コンワットマイ 同組の今平周吾と握手を交わす(撮影:赤澤亮丈)

<アジアパシフィック・ダイヤモンドカップゴルフ 3日目◇24日◇茨木カンツリー倶楽部・西コース(7,320ヤード・パー70)>

 「アジアパシフィック・ダイヤモンドカップゴルフ」は第3ラウンドを行い、トータル7アンダーから出た17歳のパチャラ・コンワットマイ(タイ)が3バーディ・2ボギーの“69”で単独首位をキープして日本ツアー初優勝に王手をかけた。17歳での優勝となれば、15歳8か月3日で2007年「マンシングウエアオープンKSBカップ」と08年「マイナビABCチャンピオンシップ」を制した石川遼に次ぐ3番目の年少優勝となる。


 20歳の星野陸也、23歳の今平周吾に17歳のパチャラと、全員合わせても60歳と若い最終組。日本の期待を背負った若手2人が終盤にかけてスコアを落とす中、「アイアンが思い通りにはいかなかったけど、ドライバーとチップ、パットが良かった」と最年少は最後まで落ち着きを失わなかった。

 17歳らしからぬ安定感は、普段から行うショートゲーム重視の練習スタイルで培われてきた。「160球はチッピング。ドライバーなど長いクラブは80球くらい」。この日もティオフ1時間前にはドライビングレンジを後にして、バンカー、アプローチ、パッティングに多くの時間を割いた。同組の20歳星野も「アプローチが上手いし、ロングパットもしっかり2パットでくる」と平均291ヤードの飛距離よりも小技にむしろ、目をみはった。

 漁業を営む父の「長くできるから」という勧めもあり、小学校の選択授業でテニスとゴルフの2択からゴルフを選んだ。そこから自宅近くの練習場に通って磨いた腕は、14歳のアマチュア時に出場したオールタイランドツアーの「シンハ・ホアヒンオープン」を史上最年少で制すほどまで成長した。その後プロに転向するとアジアンツアー下部でも勝利を重ね、今年は予選会から海外メジャー「全英オープン」にも出場した。この日本遠征に帯同している父がしょっているリュックは、何を隠そうロイヤルトゥルーンのお土産だ。

 「練習時間は集中して短くして、遊びたい」と笑う素顔はゲーム好きな少年のあどけなさを残す。「小さいころからトーナメントに出ているのでちょっとだけ有名(笑)」とタイからの応援もソーシャルメディアに多く寄せられているという。逃げる最終日も「自分のプレーだけに集中して楽しんでプレーしたい」。スケールの大きさを感じさせる17歳だ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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