「一生の中で一番嬉しい」韓国ツアー賞金2位のキム・ヘリムが圧勝 LPGA入会意思も

「一生の中で一番嬉しい」韓国ツアー賞金2位のキム・ヘリムが圧勝 LPGA入会意思も

圧勝でツアー初優勝 LPGAに入会の意思も示した(撮影:鈴木祥)

<サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース 最終日◇16日◇イーグルポイントゴルフクラブ(6,667ヤード・パー72)>

韓国の賞金ランク2位の肩書きは伊達ではなかった。「サマンサタバサレディース」の最終日、トータル6アンダーの単独トップから出たキム・ヘリム(韓国)が、この日も5アンダー・ノーボギーの“67”で回り、トータル11アンダーで日本ツアー初出場でツアー初優勝を決めた。


「一生の中で一番嬉しい日です」。ホールアウト後の取材で、満面の笑みを浮かべたヘリム。今年の春先には、出場資格を持っていた全米女子オープンではなく、この大会への出場を決めていたという。「(日本の)賞金ランク上位の選手が全米女子オープンに出ることは知っていたので、(出場して)勝ちたいと思っていた」とコメントしたとおりの結果を“サラッ”と出すところに、韓国賞金ランク2位、世界ランク34位という韓国からの新たな刺客のポテンシャルを思い知らされた。

実際、全く危なげなかった。単独トップでスタートした前半は2アンダーの“34”、トータル8アンダーでターン。前半“33”でトータル7アンダーまでスコアを伸ばし追い上げた岩橋里衣や、最終組で一緒に回った6アンダーの上田桃子、吉田弓美子らとの激しい首位争いを繰り広げた。しかし、後半に入るとギアをチェンジ。岩橋、上田、吉田がスコアを崩す中、11番、13番、14番でバーディをゲット。「難しい14番でバーディを獲ったところで勝てると思った」と言うように、気がつけば2位に5打差をつける独走態勢。結局、5バーディ・ノーボギーの“67”、2位タイのユン・チェヨン(韓国)と岩橋に4打差をつける“圧勝”だった。

日本に来たのは昨年の4大ツアー対抗戦「THE QUEENS presented by KOWA」に続き今回が2回目。ギャラリーのマナーの良さやコース管理が整っていることから日本ツアーに以前から参加したかったというヘリム。韓国ツアーでは4勝を上げているが、今回が日本ツアー初出場での優勝となる。ちなみに過去10年間で、プロ転向後日本ツアー初参戦で優勝した5人のうち韓国人が4人というのも、日本ツアーでの韓国旋風を思い知らされる。

今回の優勝で、日本女子プロゴルフ協会(以下LPGA)へのTPD登録(単年登録)などの条件をクリアすれば、今後1年間は日本ツアーの全試合に出場することも可能になる。今後については、「韓国の賞金女王争いも大事なので、(韓国に)帰ってから相談する」とはっきりさせなかったが、LPGAへの入会意思については「ある」と即答した。

「全米女子オープンに出場している韓国人選手が上位争いしていることを羨ましくないか」という意地悪な質問に対しても、「羨ましくないです。優勝できたので、今日は私が一番」と笑顔で答えたヘリム。韓国ツアーと比べて「副賞が多いのも魅力。車がうれしい」とお茶目な一面も見せた。これまで優勝賞金の10%を寄付していることでも知られているが、「韓国での10勝と1億円の寄付を目指したい。これまで3000万円ぐらいなので」という韓国からの新たな刺客。今後、日本ツアーで活躍するのは間違いなさそうだ。


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