名勝負から1年「すべては過去のこと」 ステンソンは新たな挑戦へ

名勝負から1年「すべては過去のこと」 ステンソンは新たな挑戦へ

昨年、激闘を制し全英を制したステンソン、調子は上向き(撮影:岩本芳弘)

<全英オープン 事前情報◇18日◇ロイヤルバークデール(7,156ヤード・パー70)>

ロイヤルトゥルーンで演じたフィル・ミケルソン(米国)との歴史的名勝負から1年。クラレットジャグと共にディフェンディングチャンピオンが帰ってきた。大会週の月曜日、未来を思わせるメルセデスベンツのコンセプトカー“F015”でコース入りしたヘンリック・ステンソン(スウェーデン)は再びの歓喜へ闘志を燃やしている。


昨年大会は圧巻のプレーでギャラリーを沸かせた。ミケルソンと一進一退の攻防を繰り広げ、終わってみればトータル20アンダーで頂点に立った。これは、タイガー・ウッズ(米国)がトータル19アンダーを上回る全英最少スコア記録。2001年の「全米プロゴルフ選手権」でデビッド・トムズ(米国)が記録したメジャー最少ストロークも更新するビッグスコアだった。

その後、112年ぶりにゴルフ競技が復活したリオ五輪では銀メダルを獲得するなど、大仕事を成し遂げた。「プロとしてのキャリアでは最高の1年でもあった。全英オープンを制したのはまさにドリーム・カム・トゥルーだった。これで新たなページをめくりやすくなり、前を向けるようになった。3か月、6か月、12か月前の話をし続けるのではなくてね」。

だが、2017年は結果には恵まれていないのが現状だ。主戦場とする欧州ツアー「オメガドバイデザートクラシック」で2位、「BMW PGA選手権」では3位とビッグイベントでの上位フィニッシュはあるものの優勝はなし。「継続的に、自分の考えるレベルのいいパフォーマンスができていない」と話す現状は正直なところだろう。

だが、「今はコンシステンシー(継続性)を取り戻せるように頑張っている」と調子は着実に上向きつつあるという。「昨年の今ごろ、どうやって全英オープンを制するかなんて説明することはできなかった。ゴルフの世界では、最高の1週間とそれ以外の違いはとても僅差のこと。素晴らしいショットが打てたかどうか、自分の中で満足のいくプレーができたか否かの違いさ」。全英制覇から始まったストーリーは1年を経て一区切り。「楽しい1年だったけど、すべては過去のこと。前を向いて、新しい挑戦に集中する」。再びリンクスで輝くか。

<ゴルフ情報ALBA.Net>