女子プロの兄対決は… ベテラン・宮里優作の勝ち!

女子プロの兄対決は… ベテラン・宮里優作の勝ち!

辛くも松原大輔を下した宮里優作(撮影:鈴木祥)

<ISPSハンダマッチプレー選手権 初日◇1日◇浜野ゴルフクラブ(7,217ヤード・パー72)>

今年の5月に引退発表をした宮里藍の兄である宮里優作と、今年の女子プロテストに合格した松原由美の兄である松原大輔が「ISPSハンダマッチプレー選手権」1回戦で対決した。


ともに女子プロを妹に持つが、本人の実績は大きく異なる。宮里はツアー5勝の実績を持ち、昨年からジャパンゴルフツアー選手会長を務めるなど、トッププレーヤーとしての地位を築いている。一方の松原は昨年11月にプロ転向したばかりのルーキーだ。普通に考えれば、宮里が余裕を持って勝つと思うだろう。しかし、何が起こるか分からないのがマッチプレー。4日間のストロークプレーとは違い、流れを掴んだほうが勝利を呼び寄せる。むしろ、松原のほうが失うものがないだけに、積極的にピンを狙っていけるメリットがある。逆に賞金ランキング2位につけている宮里にしてみれば、今回の優勝賞金が5,000万円と大きいだけに、1回戦で姿を消すわけにもいかない。

注目の試合は、まず宮里が先にボギーを叩く。その後は大方の予想を覆す一進一退の攻防を続け、オールスクエアで迎えた11番パー4。宮里が3メートルのバーディパットを沈めると、畳みかけるように続く12番パー5でも3打目を1.5メートルに寄せてバーディ。2アップとリードを広げた。結局、3&2で宮里が松原を下し、大番狂わせとはならなかった。

「前半は互いに相手の出方を探るような展開でしたが、後半はあえてティショットを飛ばさず、自分が先にセカンドショットを打つ作戦に切り替えました。ピンの近くに乗せて相手にプレッシャーをかけようと思ったんです」と宮里。その作戦が功を奏したのか、後半は一度もダウンすることがなかった。

敗れた松原は、自分のゴルフができなかったと後悔する。「バーディが1つしか取れませんでしたからね。15番で自分がチャンスをものにしていれば、流れが変わったと思うのですが…」と反省しきりだ。それでも子どものころから憧れていた宮里と対戦した経験は今後のゴルフに役立つはず。後半戦はどの試合に出場できるかまだ分からないが、来るべきその時に備えたい、と言い残しコースを後にした。

文/山西英希

<ゴルフ情報ALBA.Net>