岩田寛 3アンダーの好発進も「あまり深く考えずにプレーしました」

岩田寛 3アンダーの好発進も「あまり深く考えずにプレーしました」

今季2度目の首位発進となった岩田寛(撮影:鈴木祥)

<フジサンケイクラシック 初日◇31日◇富士桜カントリー倶楽部(7,566ヤード・パー71)>

懸念されていた台風15号の影響を受けることもなく、秋を感じさせる清々しい青空のもとで開幕した「フジサンケイクラシック」。初日の午前組で好スタートを切ったのはインスタートの岩田寛。ボギーを4つ叩くも、1イーグル・5バーディを奪い3アンダー“68”をマークし、首位タイ発進を決めた。


前半、208ヤードから250ヤードに距離が伸ばされ、詳細な記録が残る1992年以降、国内のパー3では3位タイ※の長さとなった13番と、グリーン右サイドに1・5メートルの直角の壁がそそり立つ、「全英オープン」で見られるようなバンカーが新設された15番パー5を、見事バーディでまとめて波に乗った。

本人も「上がりの2ホール、8、9番ホールを連続ボギーとしたのは残念だったけど、後半は風が強くなったし、3アンダーで上がれたのはよかった」と、貯金を残せたことに及第点を与えた。

ただし、笑顔はほとんどなし。米国男子ツアーに参戦していた岩田は、昨シーズンこそ29試合に出場したが、今シーズンは10試合に激減。8月17日の「ウィンダム選手権」では、予選落ちを喫し来季のシード権を喪失した。

本来なら、そこで得た経験と技術を今度は国内ツアーでファンに見せてほしいところだが「うーん、今は正直、ショットもパットもおかしくなっていて、もう、あまり深く考えないようにしています。考えるとますます深みにはまるので。だから、バーディが取れてもボギーを打っても、あまり気にしないようにしてプレーしていました。明日もとりあえず淡々とやります」と相変わらずのか細い声。

2014年にツアー初優勝を挙げた思い出の地だけに、何か不調脱出へのきっかけをつかめればいいのだが「あのころとは、距離が伸びてコースが全然違う。以前はアウトでスコアを伸ばすイメージを持っていましたが、5番ホールの距離が伸びて(535ヤード・パー4)、それもできなくなりましたからね」と弱気のコメント。

とはいえ、切れ味鋭いショットと、内に秘めた闘志が岩田の真骨頂。コースセッティングの厳しい米ツアーで磨かれた彼本来の実力を、このモンスターコースが呼び起こしてくれるかもしれない。明日の戦いにも要注目だ。

※(1位は2012年「とおとうみ浜松オープン」グランディ浜名湖ゴルフクラブの16番ホール、267ヤード。2位は2010〜11年に開催された「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Lake Wood」TOSHIN Lake Wood Golf Clubの14番ホール、263ヤード)

文・伊藤昇市

<ゴルフ情報ALBA.Net>