首位Tの稲森佑貴、岩田寛ともに失速… 逆転Vはなるか

首位Tの稲森佑貴、岩田寛ともに失速… 逆転Vはなるか

後半で大苦戦…稲森佑貴は3打差5位に後退(撮影:鈴木祥)

<フジサンケイクラシック 3日目◇2日◇富士桜カントリー倶楽部(7,566ヤード・パー71)>

この日は少々肌寒さを感じるものの、予選ラウンド2日間に比べると穏やかな気候。ムービングサタデーが期待された「フジサンケイクラシック」の3日目前半戦は、予想よりもスコアに大きな変動は見られなかった。


チェ・ホソン(韓国)、稲森佑貴、岩田寛の最終組もパーを並べ、岩田が6番パー5で一番先にバーディを奪ったが、上がり8番、9番の連続ボギーでスコアを1つ落とした程度だった。

ところがインに入ると状況は一変。スコアを落とし始める選手が目立ち始めて大混戦模様に。前日まで選手を苦しめた上空の風は、鳴りを潜めたように思えたのだが……。

「ねぇ、オレが予言したとおり接戦になってきたでしょ」と言うのは、今大会、各日のピンポジションを決める役を担うコースセッティングアドバイザー、細川和彦氏。「アウトコースは比較的易しめに、後半は厳しいピン位置に設定。気分よく前半戦を消化してもらって、後半戦で一転苦労させる。3日目にそうすると上と下が詰まりやすくなるんですよ」とニヤリ。細川氏が予想していた7アンダー前後という優勝スコアに俄然近づく結果となった。

この細川の罠にはまったのがツアー初優勝を狙う稲森。インに入ると11、13番ボギーの後14番でダボ。15番もボギーと、わずか5ホールの間でスコアを5つも落とすことになった。「前半、1番の1メートルのバーディパットを外して、その後もバーディチャンスを決められなかったのが、後半に悪い流れを生んでしまったと思います。その後半、確かにピン位置が難しくて、アプローチも寄せられないし、パーパットも決められなかったですからねぇ……(稲森)」。

ただ、ノーバーディでは帰れないと、17番パー5で意地のバーディ。単独5位まで後退したが、トータル2アンダーにとどめた。トータル5アンダー単独首位のホソンとは3打差。「なんとか明日の最終日につなげられました。追う立場なので気楽に回れる分、巻き返したいと思います。ただ、明日もピン位置が振られて、かなり難しいセッティングになるでしょうから、自分なりに1つずつ伸ばしていくしかありませんけどね、頑張ります(稲森)」。今日のように上位のスコアが伸び悩めばツアー初優勝、大いにあり得る。

なお、同じく首位スタートした岩田もこの日スコアを3つ落として、トータル3アンダー2位タイに後退。ラウンド終了後、「今日はショットもパットも調子が悪いと感じたので、我慢してなんとか明日につなげようと……。結果、首位と2打差で終えられたので、まだチャンスがあるのでよかったです(岩田)」と、相変わらずの小さな声ながらも、前日、前々日よりも前向きな発言が聞かれた。ぜひとも、日本勢2人の力で最終日を盛り上げてほしい。

文/伊藤昇市

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