石川遼はグリーンでウェッジの妙技も実らず それでも納得の内容に「やっていて楽しい」

石川遼はグリーンでウェッジの妙技も実らず それでも納得の内容に「やっていて楽しい」

10番ではグリーンでウェッジの妙技!(撮影:鈴木祥)

<ダンロップ・スリクソン福島オープン 最終目◇24日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(6,961ヤード・パー72)>

前日の「62」のような爆発を再び見せることはかなわなかった。10バーディ・ノーボギーと猛チャージを見せ、首位に躍り出た石川遼。最終日は、前半からバーディを奪えずにパーを並べる展開となった。


ミドルパットが決まらずに苦戦した。異変に気づいたのは、5メートルのバーディチャンスにつけた7番。「すごくいいパットを打ったのに左に外れて。なにかおかしいなという感じで、振り返ると7番までに5回くらい左に外れていた」。修正ができたのは直後の8番。2メートルのパーパットが残り、「(自分は)まっすぐだと読んでいて、佐藤キャディに聞いたら右端だといわれた。最初からラインを左にとっていた」とパー。この時点ですでにトップの山岡成稔とは3打差。「8番まで気づけなかった」と、前半で伸ばせなかったことが響いた。

この後も首位に追いつくことはなかったが、後半は要所で抜群のショット力を見せてギャラリーを沸かせた。「くやしいのが10番と16番。右にミスして」とアイアンショットを右に曲げ、打ち終えた後も素振りを続ける姿が何度か見られた。10番パー4では、フェアウェイから放ったセカンドショットが左から6ヤードに切られたピンとは反対のグリーン右へ。ピンまでおよそ20メートル残る距離をウェッジで1メートルに寄せて喝采を浴びた。

12番で6メートルを沈めたのを皮切りに3連続バーディを奪うも、その後は伸ばせず、3バーディ・ノーボギーの「69」でホールアウト。優勝した秋吉翔太に3打及ばず、大会を終えた。優勝こそつかめなかったが、「今年の中では充実した内容。やっていて楽しい」と納得の表情を見せた。

この日ドライバーを使ったのは5回のみだが、フェアウェイキープ率は71.43パーセント(24位タイ)。「番手によって、『このクラブがうまくいかない』というのはゼロ。2番アイアン、3番ウッド、ドライバーで思った球が打てている。うまい人からしたら信じられないかもしれないけど、今まではそういう状態はあまりなかった」。ロングアイアンでも「飛んで止まる球が打てるようになってきている」と、求めるものに近づいている。

トップ3に入るのは、単独2位に入った「東建ホームメイトカップ」以来、今季2度目。決勝ラウンドで伸ばしきれなかった同大会同様、今回も最後まで勢いを保つことはできなかったが、積み上げてきたものが着実に結果として現れはじめている。「秋に一気に仕上がっていくようにしたい」と、表情に曇りはなかった。(文・谷口愛純)

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