“仕事”と“結婚”の両立は可能?女子プロゴルファーの場合【記者の目】

“仕事”と“結婚”の両立は可能?女子プロゴルファーの場合【記者の目】

天良枝里子は夫婦タッグ ボールを追う姿も息ぴったり!?(撮影:佐々木啓)

女性がキャリアを築く上で突き当たる壁のひとつが、「いつまで仕事を続けるか?」。結婚、出産を考えたときに、仕事を続けていくのか、完全に家庭に入るのか。毎週全国を転々とするプロゴルファーならなおさら、いわゆる“仕事と家庭の両立”に悩むのでは?


先日結婚を発表した宮里藍は、引退してからのゴールインとなったが、結婚してからも現役としてプレーする女子プロたちは、どんな結婚観を持って、何をモチベーションに“両立”しているのだろうか?

結婚の“障害”をモチベーションに変えたのが、2016年に一般男性と結婚した若林舞衣子だ。「結婚するとゴルフが悪くなる、という人が多くて。両親にもダメといわれていました」。交際中は3年間、両親に隠し続けたが、「ゴルフさえよければ認めてもらえるかな、と。活躍すれば、周りの人にも『どんどん結婚しよう!』と思ってもらえますよね」と、言葉通りに結婚からちょうど1年後に「アクサレディス」で優勝。「1勝しただけじゃだめなので、自分の目標としてやっていけたらと思っています」。

同い年の夫と、二人三脚でやっているのが藤田さいき。「(夫は)ゴルフをほとんど知らないサラリーマンでした(笑)」と、こちらも一般男性と11年に結婚。現在は自身で事業を行いながら、藤田のマネージャー的存在として一緒に転戦している。「もともと、結婚も早くしたい、子供も早く欲しいと思っていました。でも、私は不器用なのでひとつのことしかできないんです。なので、私には藍ちゃんみたいなのが理想」と笑いながらも、結婚してからもしっかり賞金シードをキープしている。「やっぱり、結婚して絶対的な味方ができたというか。それはすごく大きいですよね。したいなと思ったら結婚したほうがいいし、子供ができたらまた別だけど、結婚しただけでゴルフをやめる必要はまったくないと思います」と、本大会でも幸せそうな2ショットを見せていた。

コース上でもおしどり夫婦姿を見せていたのが、昨年のステップ・アップ・ツアー賞金女王の天良(昨シーズンまでは旧姓の谷河)枝里子。「アース・モンダミンカップ」では、夫の大地さんをキャディに起用。「前半戦最後だし、リランキングもどうなるかわからなかったので」と、普段は船舶関係の仕事をしている夫を呼んだ。

リランキングも37位に入り、9月末までの出場もほぼ手中におさめ、順調にゴルファー人生を歩んでいる天良だが、実は人一倍専業主婦への憧れが強い。現在29歳、今年で節目となる30歳となる。「普通のお嫁さん、お母さんになるのが夢。30歳の間には生みたいですし、子供ができたらそれ以上に優先するものはなくなると思う」。家庭への憧れが強い半面、やはり試合に出られるとなれば後ろ髪を引かれるよう。「後半戦も出られるから、子供はまだですね(笑)」と苦笑い。夫からも「上位には入ってほしいよね、1回でいいから。朝早いと見に行くのがつらいから、最終組の付近にいてほしいな」と背中を押される。

結婚やゴルフに対する向き合い方は様々だが、一様に口をそろえていうのは「結婚してゴルフが楽しくなった」。3人とも、夫婦円満で、ゴルフでも実績を残している。つまるところ、両立に向けてどうプランを立てるかではなく、私生活の幸せ度合いがいい仕事に影響しているようだ。(文・谷口愛純)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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