渋野日向子2年ぶり復活Vが地上波で見られず…背景には「女子プロ協会vsテレビ局」の対立が

渋野日向子2年ぶり復活Vも地上波放送せず 背景に「女子プロ協会vsテレビ局」対立か

記事まとめ

  • 渋野日向子が、スタンレーレディスで、約2年ぶりにツアー5勝目を挙げた
  • 多くのファンが待ち望んでいた渋野の優勝だが、テレビの地上波では放送されなかった
  • 放映権の帰属を求める日本女子プロゴルフ協会と、テレビ各局の対立が原因だとも

渋野日向子2年ぶり復活Vが地上波で見られず…背景には「女子プロ協会vsテレビ局」の対立が

渋野日向子2年ぶり復活Vが地上波で見られず…背景には「女子プロ協会vsテレビ局」の対立が

久々の勝利にグリーン上で号泣(C)共同通信社

【スタンレーレディス】最終日

「正直、こんなに早く勝てるとは思っていなかった。すごくうれしい」

 ここ3試合連続トップ10入りの渋野日向子(22)が、約2年ぶりにツアー5勝目を挙げた。

 2打差5位タイ発進の最終日は、「スタート前は安全に行こうと思った」と、前半は8番バーディーで1つスコアを伸ばしただけ。折り返して10番でボギーをたたくとトップと4打差。

 その時点で「ヤバい。ギアを上げた」と残り8ホールは5バーディー、1ボギーと猛攻を見せた。

 渋野のトレードマークともいえるバウンスバックが2回あり、最終18番バーディーで首位に追い付いた。プレーオフに突入しても勢いは止まらない。1ホール目、2ホール目ともバーディーを決めて、久しぶりの勝利に涙が止まらなかった。

 米女子ツアー挑戦を目指して取り組んだスイング改造が不振の始まりだった。それも、「クラブを思い切って振れるようになり、怖さがなくなった」と馴染んできたのが大きい。今回の勝利はこれまでの練習が間違っていなかったという手応えと自信につながる。スイングに思い切りの良さが戻ったのも勝利の要因だった。

■日本女子プロゴルフ協会がテレビ各局と対立中

 ただ、多くのファンが待ち望んだ渋野の優勝シーンはテレビの地上波で放送されなかった。

「放映権の帰属を求める日本女子プロゴルフ協会がテレビ各局と対立しているからです。ネット中継なら協会収入になりますが、テレビの地上波で中継されてもテレビ局からは放映権料が入らない。テレビ中継の放映権は協会ではなくテレビ局が持っているからです。協会はその放映権を返せと言っているのですが、テレビ各局は長く不人気だった女子ツアーに予算を組んで支えてきた。それを今頃になって放映権をよこせというのはおかしいと平行線のままです。多くの大会主催者は放映権についてよくわからないので、テレビ局と話し合って欲しいと協会に要望を出しています。しかし協会は主催者としか交渉しないと、テレビ局との間では話し合いすら行われていません」(ツアー関係者)

 今大会は有料ネット配信があったが、スマホやパソコン操作に不慣れな年配ゴルフファンには視聴方法がよくわからないと不評だった。女子プロ協会の強硬姿勢が、渋野の快挙を“見えないモノ”にしてしまった罪は大きい。ファンが一番の犠牲者だ。

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