渋野日向子のスイングを徹底解説 アマならココを真似たい

渋野日向子のスイングを徹底解説 アマならココを真似たい

渋野日向子(連続写真はこちらから)(C)日刊ゲンダイ

【真似たい1】シャットフェース

 渋野はトップの位置でフェースが空を向くシャットな状態になっている。かつてはシャットフェースは「左へのミスが出る」と言われて忌み嫌われていたが、現在は当てはまらない。

 慣性モーメントが巨大な大型ヘッドは重心距離が長く、フェースが返りづらい特性がある。渋野のようにシャットフェースのトップをつくった方が、スイング中のフェースの開閉が少なくなり、インパクトでフェースをスクエアに戻しやすくなる。

 渋野のように左手首を手のひら側にグイッと曲げる(掌屈)と、シャットフェースをうまくつくれる。

【真似たい2】骨盤の動き

 昨年までのスイングと比べると、今年の渋野のスイングはインパクトの形がガラッと変わった。

 インパクトでは骨盤の開きが大きく、後方から見るとお尻が2つ見える。骨盤が大きく開けているので体の回転でクラブを丸く振って、遠心力を効率良く発生させている。

 骨盤を開けると、ダウンスイングからフォローにかけて手と腕を使わないでいられる。結果、効率良くヘッドスピードが上がり、なおかつヘッドの軌道が安定するので飛んで曲がらない。

 アマチュアの多くは手打ちに悩んでいるが、手打ちになるのは骨盤が開いていないから。渋野のように骨盤を大きく開いたインパクトを心掛けると手打ちにはならない。

 骨盤を開くと振り遅れた感じになるが、シャットフェースをつくっていれば振り遅れてもフェースはスクエアに戻るから、狙った方向にボールを打ち出すことができる。

【真似たい3】ハンドファーストなインパクト

 渋野のスイングは世界ランク3位のダスティン・ジョンソンと似ている。トップでフェースの向きはシャットで、インパクトでは骨盤が大きく開き、ハンドファーストの状態でボールをとらえているからだ。

 ハンドファーストの状態でとらえられるのは、手先や腕の力でクラブを操作していないからであるが、これもぜひとも真似たいポイントだ。ただし、ハンドファーストは手先の動きだけでつくるのは禁物である。

 シャットフェースをつくり、そして手先や腕の力に頼るのではなく、骨盤の回転によって腕とクラブは「でんでん太鼓」のように動かされる。手先や腕でクラブを操作しなくなれば、インパクトはハンドファーストの状態になってしまうのである。

【真似てはダメ1】ハンドダウンが強いアドレス

 渋野のアドレスは前傾が深くハンドダウンの状態が非常に強い。手の位置を下げて構えるのは彼女の個性で、ここは真似ない方がいい。

 ハンドダウンが強くなるほどに、テークバックでは手先や腕が余計な動きをしやすくなり、クラブの軌道が不安定になりやすいからだ。

【真似てはダメ2】ハンドダウンが強いアドレス頭を止める

 渋野がスイング改造をする時に、コーチと取り組んだのが手で頭を押さえた状態でスイングするドリル。頭を押さえてもらうと強制的に体の上下動を抑えることができる。しかし、体の正しい使い方を理解していない人が真似てしまうと、体の動きが制限される分だけ、手先や腕の力に頼ったスイングになりやすい。

 渋野は頭を押さえてもらうことで骨盤の動きが大きくなっているが、これは渋野ならではのなせること。アマチュアは絶対に真似すべきではない。

(解説=ゴルフライター・マーク金井)

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