庶民軽視で閑古鳥 フジサンケイはギャラリー動員今季最悪

庶民軽視で閑古鳥 フジサンケイはギャラリー動員今季最悪

小平智はプレーオフで敗れる(C)日刊ゲンダイ

【フジサンケイクラシック 最終日】

 最終日は3選手によるプレーオフが18番パー4で行われた。1ホール目にH・W・リュー(35)がグリーン奥バンカーからの3打目をピン2メートルに寄せてパーセーブ。3パットボギーのS・ハン(30)、パーパットを外した小平智(27)を下して5年ぶりツアー2勝目を挙げた。

「プレーオフはパー決着と見せ場がなく拍子抜けだった。しかしゴルフ場はきれいだし、ラフは長く、硬い高速グリーンと、選手の総合力を問う難設定だった。本戦は安易なバーディー合戦ではなく、最後まで何が起きるのかわからず、久しぶりに見ごたえがあった」(評論家の宮崎紘一氏)

 4日間アンダーパーは6選手だけという、レベルの高い試合が行われていた。

 その一方でワースト記録も出た。ギャラリー動員数だ。

 日本ゴルフトーナメント振興協会の「主催者発表入場ギャラリー数」によると、今季1万人を超えなかった大会はダンロップ・スリクソン福島オープン(7月27〜30日)の1試合だけで7213人。だがフジサンケイは7152人とさらに少なかった。

 今年で45回目を迎えた本大会は、9回大会(1981年)から32回大会(2004年)までの会場だった川奈ホテルゴルフコース富士コースのほうがゴルフファンにはなじみ深い。男子ツアー前半の高額賞金大会であり、ゴールデンウイークに行われてギャラリーも多く華やかだった。

 ところが芝目のきつい川奈のコーライグリーンを嫌うトップ選手が相次いで欠場するようになった。困った主催者が33回大会(05年)から、フジサンケイレディス会場だったベントグリーンの富士桜CCに移し、時期もそっくり替えて試合を行うようになったのだ。

■安倍首相お気に入りのコース

「プロ転向したばかりの石川遼が09、10年と連覇した時は18番グリーンを囲む傾斜地には多くのギャラリーがいたものですが、ここ数年はチラホラです。人気選手がいないからギャラリーが少ないといえるのですが、それは他の大会も同じ。会場が都心から遠い、アクセスが不便という理由も大きいでしょう。そもそも富士桜CCは近くの別荘族を相手にしたゴルフ場であり、一般にはなじみが薄い。また、ギャラリーが来ない場所で大会が行われるというのは、本来興行として成り立たない。つまり大会スポンサーに依存しており、チケット販売で試合が成り立っていないのがよくわかる。だからギャラリーを呼ぶ努力も考えていないのでしょう」(前出の宮崎氏)

 富士桜CCは安倍晋三首相が頻繁にプレーするコースとしても知られている。庶民ギャラリー軽視が、入場者数に表れているのかもしれない。

関連記事(外部サイト)