宮里藍“現役最後”の試合 悪天候で初日キャンセルの大波乱

宮里藍“現役最後”の試合 悪天候で初日キャンセルの大波乱

引退会見から9試合目が現役最後の試合(C)AP

【エビアン選手権 初日】

「出場するからには優勝を狙う」

 今季限りの引退を表明している宮里藍(32)の現役最後の大会だ。

 イン発進の初日は6ホールを消化して3オーバー。16番で暴風雨のため競技が中断。その後も天候の回復が見込まれずに、第1日はキャンセルになった。宮里の3オーバーもチャラになり、メジャー大会にもかかわらず54ホールに短縮して行われることになった(13年大会以来2度目)。

「(中止は)びっくり。決まったことなので仕方ない。明日から、また一から頑張りたい」

 それにしても宮里のポジティブシンキングは相変わらずだ。引退試合でも、本人の口からまだ「優勝」の二文字が出てくる。

 もっとも155センチ、52キロと小柄な宮里の今季スタッツを見れば勝つだけの力はすでになくなっているのは明らかだ。

 平均ドライバー飛距離242.1ヤード(ランク143位)は昔から飛ばないといわれ、さほど驚きはしないが、パットが完全にサビついている。

 引退会見で「イップス」と明かしたように平均パット数1.81はランク62位。一時世界ランキング首位に立ち、5勝を挙げた2010年の平均パット数1.73はランクトップだった。

 ボールが飛ばない宮里が米ツアーで勝ち星を挙げることができたのも、パットなど小技がうまかったからだ。

「勝てなくなったから引退するのであって、いくら本人が優勝を狙うといっても期待はできないでしょう。引退会見後は吹っ切れたように、楽しそうにプレーしている。一打に対する執着心や、1ドルでも多く稼ぐという厳しいプロの世界とはもう一線を画しており、気力も続かない。それでは優勝争いに加わるのは難しい。タフな設定のメジャー大会だからなおさらです」(米ツアー記者)

 5月29日の引退会見後に出場した日本の大会はスポンサー主催の2試合。契約するスポンサーへの感謝の意味もあった。

 それから米ツアー6試合に出場したが、どこでも引退の話題で持ちきりだった。引退を発表した後の宮里にとってゴルフ大会は勝負の場ではなく、現役最後の「思い出づくり」ともいえる。それもやっと今週で終わる。


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