渋野、見せた「変化」の集大成=涙と笑顔、新境地を開拓―スタンレー女子ゴルフ

渋野、見せた「変化」の集大成=涙と笑顔、新境地を開拓―スタンレー女子ゴルフ

プレーオフを制して優勝し、感極まる渋野日向子(右)。左はペ・ソンウ=10日、静岡・東名CC

 優勝が決まると、渋野は左手で口を覆って涙。「勝てなかった2年間をいろいろ思い出して…泣いちゃった」。感極まった後、すぐに笑顔に変わった。

 18番(パー5)でのプレーオフに進んだ4人のうち木村は1ホール目で脱落。2ホール目、渋野は残り108ヤードから第3打をピンそば1.5メートルにつけた。先にバーディーを奪うと、佐藤とペ・ソンウは追随できなかった。

 2019年にAIG全英女子オープンを制し、国内ツアーでも4勝。その後は優勝から遠ざかり、「19年の自分を超えるのは難しい」と悩んだ。新境地を切り開こうと、スイング改造やウエッジ4本を入れるクラブセッティングを試みた。今大会、その「集大成(の成果)を出せた」と振り返ったのが18番でのウエッジでのショットだった。

 首位と1打差で迎えた最終ホールで95ヤードからの第3打を1メートルにぴたり。会心の一打でプレーオフに進み、1ホール目でも88ヤードからピンに絡める。勝負を決めた2ホール目も含めてウエッジを効果的に使い分け、「3本とも練習してきた距離」と胸を張った。

 直近の3試合でトップ10入り。勝利への手応えが「いつになるのか」から「もうちょっと」に変わっていた。そして、勝ってこう確信できた。「やってきたことに間違いはない。2年前の自分よりも強くなる、と思える」(了)

【時事通信社】