クラブの注文も「オーガスタ中心」…芝をこする音にまでこだわった松山

クラブの注文も「オーガスタ中心」…芝をこする音にまでこだわった松山

マスターズを制し、早藤キャディー(左)と喜び合う松山選手=ロイター

 「やっと優勝できた」――。ゴルフの最高峰マスターズ・トーナメントを日本勢男子で初めて制覇した松山英樹選手(29)は11日(日本時間12日)、優勝記者会見で夢をかなえた喜びを語った。初出場でアマチュア選手最上位の27位に食い込んだ2011年以来、マスターズで頂点に立つことを目標に設定。不断の努力とこだわりが偉業を支えた。

 「トップにいるのは自分。最後はいいプレーをして終わろうと考えながら頑張った」。2位と4打差の首位でスタートした最終日。松山選手は同組のザンダー・シャウフェレ選手(米)らに追い上げられながらも、1打差で逃げ切った。

 松山選手が使用するクラブメーカー、住友ゴム工業の安達利也・ツアー企画グループ担当部長には、忘れられない光景がある。アマチュア時代に米国の大会に参加した松山選手は、芝の長いラフから短い距離を寄せるアプローチに苦戦して予選落ちした。翌日、チーム関係者から観光に誘われても断って試合会場に行き、3時間超、ひたすらアプローチの練習をくり返したという。安達さんは「2年後、プロになって同じ会場での大会で20位に入った。たった2年で、(苦戦したラフが)苦にならなくなっていた」と振り返る。

 クラブやボールなど道具へのこだわりも強く、クラブが芝生をこする音やパターがボールをはじく音にも敏感。長く愛着を持って使い続ける一方、積極的に試そうとしないこともある。マスターズもコース攻略を具体的にイメージ。オーガスタ・ナショナルGC特有のラフを考慮したクラブ注文もあり、「(松山選手の志向が)オーガスタ中心だった」と安達さんは語った。

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