久保建英A代表デビュー戦での「○と×」 釜本邦茂氏が分析

久保建英がA代表デビュー戦で強烈シュート レジェンド・釜本邦茂氏は技術を評価

記事まとめ

  • 9日のキリンチャレンジ杯・エルサルバドル戦でFC東京のMF久保建英が途中出場した
  • 後半28分、FW大迫勇也からパスを受けた久保は、強烈なシュートをお見舞いした
  • メキシコ五輪得点王の釜本邦茂氏は「18歳時の私より<高い技術持っている>」と評価

久保建英A代表デビュー戦での「○と×」 釜本邦茂氏が分析

久保建英A代表デビュー戦での「○と×」 釜本邦茂氏が分析

キレのいいドリブル突破を披露するMF久保(C)日刊ゲンダイ

「18歳になったばかりの私よりも<高い技術を持っている>と言っていいでしょう。あと<沈着冷静にプレーできる>のも彼の持ち味と言えます」

 こう話すのは、メキシコ五輪で得点王に輝いた日本サッカー界のレジェンド釜本邦茂氏だ。

 スペインの名門バルセロナで育った若き天才児が、ついに日本代表デビューを果たした。9日のキリンチャレンジ杯・エルサルバドル戦(仙台)の後半22分、FC東京に所属するMF久保建英が途中出場。Jリーグ発足後は市川大祐(当時清水)の17歳322日に次ぐ18歳5日でのA代表年少出場記録となった。

 久保が投入されたポジションは4(DF)―2(セントラルMF)―3(MF)―1(トップ)の「3」の真ん中。攻撃陣を差配するトップ下に入り、最初の見せ場は後半28分に訪れた。

 FW大迫(29=ブレーメン)からパスを受けた久保は、DF2人に挟まれながら利き足の左足アウトでスルスルッと抜け出し、左足を鋭く振り抜いて強烈なシュートをお見舞いした。スタンドは大盛り上がりである。

「正確な判断を素早くこなせる。これが久保の最大の持ち味です」とは評論家の鈴木良平氏(ドイツサッカー連盟公認S級ライセンス保持者)だ。

「常に周囲の状況を把握しながら、局面に応じて<最も効果的なプレー>を瞬時に選択。それをきっちりとこなせるだけの技術もある。シュート前のシーンだが、トラップした際に<相手DFの足の届かないところ>にボールを置き、DF2人の間を割って入ってシュートに持ち込むタイミングも秀逸だった」

■決定力とフィジカル

 数年来、FC東京の取材を丹念に進めている元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏は「何よりも久保の凄いところは味方の動きも敵の動きも空いているスペースも“ほぼ同時に”把握できるところです」と前置きしながらこう続ける。

「J名古屋の風間監督から川崎監督時代に聞いた話がある。『日本人選手はパス出しが好き。どうしてもボールを持つと、味方や空いているスペースを探しながらドリブルしてしまう。しかし、それでは効果的なプレーはできない。相手の動きも把握する必要がある』と話してくれた。久保は風間監督の言うところの<味方もスペースも相手の動き>までも俯瞰的に見られるということです。今後どこまで成長してくれるのか、期待しながら注視していきたいと思います」

 久保がエルサルバドル戦でゴールを決めていたら、1977年6月の韓国戦でMF金田喜稔(当時中大)がマークした19歳119日を大幅に更新するA代表最年少ゴールとなっていた。

「決定力の高さとフィジカルに関しては18歳の私の方が上回っていた」と前出の釜本氏。これから久保がレベルアップしていくのに必要不可欠な部分だ。

 久保は14日(日本時間15日)にブラジルで開幕する南米選手権に帯同する。果たして初戦(チリ戦=日本時間18日午前8時開始)で最年少ゴールを決められるか――。 

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