ロシアW杯に導く先制弾 FW浅野の意外な素顔を母親明かす

ロシアW杯に導く先制弾 FW浅野の意外な素顔を母親明かす

先制点は左足インサイドで決めた(C)日刊ゲンダイ

 日本の快足FW、浅野拓磨(22=ドイツ1部・シュツットガルト)の左足が歴史を覆した。

 オーストラリア戦の前半41分、DF長友のクロスに絶妙なタイミングで反応。ディフェンスラインの裏に抜け出し、左足で合わせてゴールネットを揺らした。

 日本は昨年9月1日の最終予選初戦でUAEに敗れて黒星発進。W杯出場確率0%のデータを自らの先制弾でひっくり返した浅野は、「長友選手がいいボールを送ってくれた。それをずっと狙っていた。すごく気持ちが良かった」と、してやったりの表情だった。

 サッカージャーナリストの元川悦子氏が言う。

「とにかく折り目正しい好青年です。ドイツ取材で練習場に行くとファンサービスを済ませたあとに彼の方から気さくに近寄ってきてくれ、いつもそうですが、背筋を伸ばして誠実に質問に答えてくれます。(16年8月に移籍した)ドイツ1年目は、生まれて初めての一人暮らしが心細くてしょうがないと、『(三重県の実家に住む)家族とスカイプばかりやって寂しさを紛らわせてます』と照れくさそうに話してくれたのが印象的。家族愛が強く、両親ときょうだいのために頑張ります! というのが口癖です」

■父さんの代わり弟を叱る

 7人きょうだいの三男坊。母の都姉子さんによれば、「タクは昔から弟思いで、6番目の弟をお風呂に入れてくれたり、家事の手伝いをしたりと、本当に気の利く子でした。小さい頃にありがちなイタズラをして近所に謝りに行かせると、その家の方と仲良くなって帰ってくるくらい社交的で、きょうだいの中で一番しっかりしていました」という。

「浅野選手本人も、『4番目の弟が(ドラえもんの)ジャイアンみたいな性格なんで、仕事で家を空けることの多かったお父さんの代わりによく叱ってました。お母さんもプロになって家を出るときに、タクがおらんかったらこの家どうなるんやろ、と心配してましたね』と笑っていました」(前出の元川氏)

 この日、昨年9月6日のタイ戦以来となる1年ぶりの先発抜擢に応えた浅野は、21歳のMF井手口が挙げた2点目のゴールに触れ、「ボクたちの世代がどんどん底上げをしていかないと。上の世代の人を脅かせるようにやっていきたい」と胸を張った。このまま本田圭佑(31=パチューカ)、岡崎慎司(31=レスター)をベンチに追いやれば、日本代表も様変わりしてくる。

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