田中、値千金の先制点=覚悟決め初の舞台へ―サッカーW杯予選

田中、値千金の先制点=覚悟決め初の舞台へ―サッカーW杯予選

豪州戦の前半、先制ゴールを決める田中=12日、埼玉スタジアム

 勝利が必須の正念場で、W杯予選初出場の田中が輝きを放った。前半8分に訪れた絶好機で、国際Aマッチ3戦目にして代表初ゴール。「この試合が終わって引退してもいいやと思うくらいの気持ちでやっていた」。その覚悟が、チームに足りなかった躍動感をもたらした。

 得点シーンは、ボール扱いにたける田中らしさが詰まっていた。南野の左からのクロスを大外で受けると正確なトラップからシュートまでよどみない流れ。低い弾道で左隅へ突き刺した。

 今夏は東京五輪代表の中心選手として活躍し、ドイツへ移籍。相手を見た位置取りと鋭い縦パス、ボール奪取力にも優れる。同じ中盤の守田は川崎の元同僚、遠藤航は五輪をともに戦った関係とあって連係に不安を感じさせなかった。

 それでも本人は「少しずつ(連係を)深めていければ、もっといいサッカーができる」。しびれる最終予選の舞台で、堂々の存在感を示した23歳。日本の救世主となるか。 (了)

【時事通信社】