ワンパターン、攻め手欠く森保J 早くもちらつく「予選敗退」

ワンパターン、攻め手欠く森保J 早くもちらつく「予選敗退」

【サウジアラビア−日本】サウジアラビアの選手と競り合う日本代表主将の吉田麻也(右)=2021年10月7日、AP

 2022年のサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会のアジア最終予選で、7大会連続7回目の出場を目指すB組の日本は7日(日本時間8日)、サウジアラビアと同国のジッダで対戦し0―1で敗れた。日本(国際サッカー連盟=FIFA=ランキング26位)は1勝2敗の勝ち点3。サウジアラビア(56位)は3連勝で勝ち点9とし、首位オーストラリア(32位)もオマーン(78位)を3―1で降して勝ち点9で並ぶ。

 精神的支柱の発言が、この敗戦の重みを物語る。「結果が出なければ協会、監督、選手も責任を取る覚悟はできている」。日本の主将、吉田は試合直後に言葉を絞り出した。序盤戦の山場を落とし、W杯への道のりは険しさを増した。

 時間帯、内容ともに最悪の失点だった。0―0の後半26分、柴崎から吉田へのバックパスがそれ、相手へスルーパスを出したような形に。そのままゴール前に持ち込まれると、最後はGKの股を抜かれた。

 伏線はあった。相手にボールを保持された前半も、日本は少ない手数の攻めから見せ場を作った。しかし、後半に入ると柴崎らが危険な位置でボールを失う場面が散見され、吉田は「それを繰り返す中で相手のリズムになった」と悔やむ。劣勢と疲労の色が濃くなった日本が両サイドのアタッカーを交代して攻勢に出たところで、取り返しのつかないミスが起きてしまった。

 最終予選3試合で日本の得点はわずかに「1」で、黒星が先行した。日本がW杯に出場した過去6大会において、最終予選で突破を決める前に2敗を喫した前例はない。窮地に吉田は「前を向き、背中を押していくしかない。ふがいない結果になったら、すっぱりやめようと思う」との決意だが、不安は募る。

 森保監督はフル代表と五輪代表を兼任で指揮し、「ワンチーム、ツーカテゴリー」を旗印に世代間の融合を進めた。「描いてきた目標に向かうサッカーについては間違っていないと思う」と本人は強調するが、厚みを増したはずの選手層を生かせずにいる。

 伊東を出場停止、堂安、久保建らをけがで欠いたサウジアラビア戦も、起用した浅野らが機能せず、戦術もワントップの大迫だのみと硬直化したまま。ワンパターンな攻撃を繰り返し、攻め手に欠ける。「予選敗退」の4文字が早くも、ちらつき始めた。【長宗拓弥】

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