「背水の陣」起用に応えた田中、代表初ゴール サッカー日本代表

「背水の陣」起用に応えた田中、代表初ゴール サッカー日本代表

【日本−オーストラリア】前半、先制ゴールを決めて笑顔の田中碧=埼玉スタジアムで2021年10月12日、宮間俊樹撮影

○日本2―1オーストラリア●(12日・埼玉スタジアム)

 日本が後半終了間際のゴールで2―1で競り勝ち、通算2勝2敗で勝ち点を6とした。

 いつもの布陣から変更して臨んだオーストラリア戦。森保監督は苦境を打破すべく、まさに「背水の陣」を敷き、この一戦に懸ける覚悟を示した。後半、FKから痛恨の失点を許したが、最後まで諦めずに勝ち越した。

 最終予選のここまでの3試合で採用してきたフォーメーションから、形でも顔ぶれでも変化を促した。試合開始早々、この采配が奏功する。

 左サイドの南野からのクロスが相手に当たると、逆サイドで待ち構えた田中にピタリ。田中は落ち着いてトラップし、GKの動きを見極めながら冷静に右足を振り抜き、代表初ゴールを挙げた。

 23歳の田中は今夏、東京オリンピックでは主力として活躍し、J1川崎からドイツに渡った。フル代表は約2年ぶりで3試合目の出場。柴崎、鎌田を先発から外した中で、起用に応えた。

 喉から手が出るほど欲しかった先制点は、周囲の選手にもエネルギーを与えた。常連の遠藤航に最終予選初先発の田中と守田が加わった新中盤トリオは良い距離感を保ち、フィジカルに優れるオーストラリアに対抗。素早い攻守の切り替えで幾度も好機を作った。

 無得点だった7日のサウジアラビア戦からは、前進を見せた。追いつかれてしまったが、攻めの姿勢を崩さず、2点目を奪った。

 「自分たちのまいた種なので、自分たちで取り返さないといけない。それを肝に銘じて戦わないといけない」と語っていた主将の吉田。最終予選初先発の若き力が体現した成果を次戦につなげたい。【長宗拓弥】

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