厳しい前評判の日本代表にセルジオ越後が提言「コロンビア戦はプライドを捨てて守り倒せ!」

厳しい前評判の日本代表にセルジオ越後が提言「コロンビア戦はプライドを捨てて守り倒せ!」

相手が格上だからといってひるむ必要はないと語るセルジオ越後氏

いよいよロシアW杯の初戦、コロンビア戦が迫ってきた。誰が考えても勝つ可能性が高いのはコロンビア。日本にとっては厳しい戦いが予想される。

相手は特に攻撃陣にタレントが揃っている。パスもシュートもワールドクラスの大黒柱ハメス・ロドリゲス、点を取るスペシャリストのファルカオ、ドリブルでガンガン仕掛けるクアドラード。そうそうたる顔ぶれだよね。

そして、チーム全体で高い位置からプレッシャーをかけてボールを奪い、前線の彼らが一気にフィニッシュまでもっていくのが得意パターン。

3月には親善試合とはいえ、アウェーでフランスに勝っている。日本は本番前の最後の強化試合でパラグアイにいい形で勝ったけど、同じ南米でもコロンビアはまったくレベルが違う。

とはいえ、日本の選手もそれは当然わかっているはず。また、相手が格上だからといってひるむ必要はない。サッカーは何が起こるかわからないし、厳しい前評判を覆して見返してやるくらいの気持ちで挑めばいい。

スタメン予想をすると、GKは結局、川島で落ち着くだろう。最終ラインは左から長友、槙野、吉田、酒井宏の4人。ただし、ケガ上がりの酒井宏が万全でなければ酒井高を使うかもしれない。ボランチは主将の長谷部と誰を組ませるか。カウンターを狙う展開を考えれば大島か柴崎。西野監督が「キープレーヤー」と名指しした大島は中盤で効果的にボールを散らせるけど、得点につながるような決定的なパスは少ない。

一方、柴崎はセットプレーのキッカーとしても計算できるし、シュートにつながるパスを出せるけど、自陣での不用意なファウルも多い。ここは悩むところだ。

2列目の右は武藤。直前のスイス戦、パラグアイ戦を見れば原口よりもいい状態だ。左は乾で決まり。モチベーションが低いパラグアイが相手とはいえ2点取ったのは大きなアピールになった。スイス戦、パラグアイ戦と結果を出せなかった宇佐美はベンチからのスタートが妥当だ。

そして、注目を集めているトップ下は、普通に考えれば調子が上向きな香川で確定だよね。僕が監督でもそうする。でも、西野監督は本田を使うと思う。本田はベンチに置いて活きるタイプではないし、西野監督は彼をメンバーに選んだ時点で、スタメンで使うと決めているんじゃないかな。そしてワントップは大迫。岡崎も復調してきたけど、スタメンはないだろう。

ただ、どんなスタメンで臨んでも、コロンビアとの力関係を考えれば、前からプレスにいっても簡単にいなされるし、必然的に自陣に押し込まれる時間が長くなるだろう。守って守ってカウンターを狙う展開になる。そして、残念ながら先制点を奪われたら終わり。今の日本に追いつく力はない。

献身的な守備ができる山口、原口、岡崎らを選手交代でうまく使いながら“失点しない”サッカーを徹底するしかない。プライドを捨てて守り倒せるかだね。

西野監督の考え方次第だけど、彼が指揮を執った1996年アトランタ五輪ブラジル戦のように、コロンビアの中心選手であるハメス・ロドリゲスとファルカオに、マンツーマンでマークをつけるのもアリだ。

欲しいのはもちろん勝利。でも、今のチーム状況を考えれば、0−0の引き分けでも十分。選手たちの粘りに期待したい。

(構成/渡辺達也)

関連記事(外部サイト)