セネガル代表FWマネを直撃! 期待のかかるこのキープレーヤーこそが心配の種?

セネガル代表FWマネを直撃! 期待のかかるこのキープレーヤーこそが心配の種?

メンバーの大半が欧州の主要リーグでプレー。FIFAランキングは27位のセネガル代表

初戦のコロンビアに続いて、2戦目で日本代表が相対するのはアフリカの雄、セネガル。そのエースと監督を事前合宿で直撃! 

さらにセネガル人記者たちから最新チーム事情を聞き出してきたぞ。

■遠征先のホテルで直撃取材を敢行!

セネガルについては「グループHの中で最も勝ち点3を期待できる相手」との楽観的な見方から、「エースのマネは絶対に止められない。勝つのは困難」と厳しめの評価まで様々。果たして、セネガルとはどんなチームなのか。それを探るべく、6月8日のクロアチアとのテストマッチを現地取材した。

11日にも韓国とのテストマッチを予定していたセネガルだが、そちらは非公開だったので、大会前にセネガルを生で見られるのはこのクロアチア戦が最後(ちなみに、その韓国戦は2−0とセネガルが勝利!)。結果から言えば、セネガルはMFモドリッチらを擁したほぼベストメンバーのクロアチアを相手に先制するも1−2と逆転負け。ただ、セネガルにも決定的なチャンスは何度もあっただけに勝敗にあまり意味はないだろう。

むしろ、強豪クロアチアと互角の戦いを見せるなど状態のよさが目立ったと言ったほうがいいかもしれない。

この試合でセネガルは4−2−3−1のシステムで、ワントップにサコ、その下に右からサール、マネ、ニアングと並んだが、セネガル代表の番記者いわく「おそらくW杯もこの並びが基本になる」とのことだ。

所属するリバプールでは左サイドを主戦場とするマネはトップ下に入って窮屈そうに見えたが、たびたび左サイドに流れてはチャンスを演出。後半には、直接FKがクロスバーに嫌われる場面もあったが、やはりマネを勢いに乗せたら脅威になりそうだ。

もうひとり気になった選手は右MFのサール(レンヌ)。日本での知名度こそ低いが、この試合ではセンターライン付近からのロングボールをうまく相手DFの背後で受けると左足で巧みにゴールを決めるなど高いテクニックが光った。マネとともに要注意といえる。

そんな彼らが日本についてどう思っているのかも気になる。ということで、試合後に取材を試みたものの、取材エリアが屋外で、急な雨が降りだしたこともあって選手は足早にバスへと引き揚げてしまった。そこで、セネガルのメディア関係者から宿泊先のホテルを聞き出し、翌朝チームを直撃した。

早速、マネがやって来たので日本戦について聞いた。

「簡単なわけがない。マヤ(吉田麻也)とはサウサンプトンで一緒だったし、日本には欧州でプレーしている選手がたくさんいるのを知っているからね。もちろん、僕がゴールを決めて勝てたら最高だけど、やってみないとわからないのがサッカーさ」

続いて、シセ監督を発見。いつもは強面(こわもて)だが、声をかけると笑顔で応えてくれた。

「グループHではコロンビアが一歩リードしているのは間違いない。だからといって、何かが決まったわけでもない。我々にも、もちろん日本にだってチャンスはある。試合がどうなるか? それは誰にもわからないし、どちらが勝っても不思議じゃない」

突然の直撃にも余裕のある対応だったふたり。それも自信の表れなのだろうか。

■セネガル人記者たちが明かした弱点とは!?

では、セネガルに弱点はないのか。遠征に帯同していたセネガルメディアの番記者たちにも話を聞いてみた。まずはセネガル紙『Stades』のヌドア記者。

「セネガル代表がどんなチームかといえば、よく為替相場にたとえられるんだ。つまり上がったり、下がったりするわけ。時に強豪相手に素晴らしいプレーをしたかと思えば、一転、ゲームの終わらせ方に失敗することも。それに、いい形でゲームを進めていてもゴールを奪うのに苦労することもある。そこが一番の問題かもね。もちろん、今回はマネがいるし、何かを起こすチャンスでもあるけどね」

なるほど、いいときと悪いときの差が激しく、やってみないとわからないのがセネガルということか。そして、ヌドア記者は期待のかかるマネこそが心配の種とも話す。

「マネがキープレーヤーなのは間違いない。最近はレアル・マドリードへの移籍話まで出るほどだから、今や世界屈指のプレーヤーのひとりともいえる。それでも、マネはいくら大舞台で活躍してもおごるところがなく、悪い意味で謙虚なままなんだ。そんな性格もあって、時にピッチで自分を表現するのに戸惑っているようにも感じる。

例えば、今季のリバプールでもエジプト代表のサラーがゴールを決めれば決めるほど、彼の陰に隠れてしまうようなところがあった。本来ふたりはアフリカ最優秀選手を争うべきなのにね。そういうキャラクターはエースとして物足りないし、W杯でどう出るかは心配なところでもある」

一方、セネガル紙『Records』のシセ記者は、日本戦について「第1戦の結果次第で戦い方が変わる。もし両チームとも初戦で負ければ、どちらにとっても決勝トーナメント進出をかけたラストチャンス」として、セネガル代表についてはこう続けた。

「セネガルはフィジカルが強いが、問題は中盤の人材が不足気味なこと。インターセプトはできても、攻撃に参加してクロスを上げたり、ラストパスを送ることができないんだ。だから、攻撃はどうしてもマネのスピード頼みになってしまう(苦笑)」

どん底から脱した感があるとはいえ、西野ジャパンに対戦相手を気にしている余裕がどれだけあるかはわからないが、なんとかセネガル攻略の糸口を見いだしてほしいものだ。

(取材・文・撮影/栗原正夫 写真/EPA=時事)

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