3日午前3時キックオフ! いよいよ大一番を迎える日本代表、身上を捨てれば勝機も

3日午前3時キックオフ! いよいよ大一番を迎える日本代表、身上を捨てれば勝機も

西野朗監督

 ロシアW杯グループHで2位に入り、2010年南アフリカ大会以来となるグループリーグ突破を果たした日本。史上初のベスト8進出をかけ、いよいよ決勝トーナメント初戦を迎える。

 初戦の相手はFIFAランキング3位のベルギー。MFアザールを筆頭に、FWルカク、MFデブルイネ、GKクルトワといった猛者を擁する“赤い悪魔”は、グループリーグを3戦全勝で突破したまごうことなき強豪国だ。

 そのランキング差は“58”という両チームの一戦。こうしたこともあってか、国内外のメディアのほとんどはベルギー有利の見方をしており、ネット上も「勝ってほしいのはやまやまだけど…」といった弱気な声が少なくない。

 確かに、普通に組み合えば下馬評通りの結末になるのかもしれない。しかし、だからといってやる前から試合を諦める必要はない。“普通”がダメなら、“普通じゃない”サッカーで立ち向かえばいい話だ。

 日本代表にとっての“普通”といえば、パスを回して攻撃を組み立てる“ポゼッション”だが、守りに時間が割かれる格上チームとの戦いにおいては、うまく機能しないこともしばしば。90分の内ほとんどが守勢の時間となりそうなベルギー戦でも、日本が攻め手に苦しむことは想像に難くない。

 ただ、自分たちのスタイルをかなぐり捨て、“普通じゃない”サッカーである“カウンター”を用いることができるのならば話は変わってくる。猛攻に耐えて相手を焦らせ、前がかりになった隙を一突きすれば、日本が新たな歴史を作る可能性も出てくるだろう。

 「自分たちのサッカー」という言葉の元、ポゼッションに殉じた4年前ならばカウンターという戦術は選択肢に無かったかもしれない。しかし、去るポーランド戦における“時間稼ぎ”のような「勝つためのサッカー」を展開している今大会の西野ジャパンなら、現実的な戦い方としてカウンターを採用する余地は十分だろう。

チームの理想に折り合いをつけ、どこまで現実主義を貫けるか。これが“悪魔祓い”の成否を分けることになるだろう。
文 / 柴田雅人

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