日本フットボールリーグが入場者数水増しの奈良クラブを処分 罰金は100万円に

記事まとめ

  • 日本フットボールリーグは奈良クラブのホームゲーム入場者数の水増しについて処分決定
  • 奈良クラブは7日、15年から4シーズン、ホームゲームの入場者を水増ししていたと発表
  • 奈良クラブは公式サイトで、「再発防止に努めてまいります」などと謝罪した

入場者数水増しの奈良クラブ、罰金100万円の処分に…「JFL全体の信頼を失墜させた」

 日本フットボールリーグ(JFL)は26日、奈良クラブのホームゲーム入場者数カウントが水増しされていた件について、同クラブに対する処分を決定した。同日、JFLと奈良クラブが各公式サイトで発表した。

 奈良クラブは7日、2015年から4シーズンにわたってホームゲームの入場者を水増ししていたことを発表。水増しが行われていた人数について、2015、2016年は資料が残っていなかったものの、2017年以降は「入場者として認められていない人をカウントし、さらに最終的に集計された数字を割増し、公式入場者数として発表していた」と報告。今回の件が行われた背景について、同クラブは「J3昇格基準である年間入場者数3万人を達成するために水増しが常態化していた」と説明した。

 発覚を受けクラブは代表取締役社長である中川政七氏の1年間の報酬を全額返上。2015年から2018年までクラブの代表者を務めた矢部次郎氏(現NPO法人奈良クラブ理事長)も1年間の報酬を30%減額する処分を下している。

 JFLは20日に2019年度第4回JFL理事会を開催して、問題を審議。奈良クラブに対する処分が決定し、日本サッカー協会(JFA)の懲罰規程第3条第2項により、奈良クラブには罰金100万円が科された。また、中川政七氏は、JFA懲罰規程第4条第1項(9)の「一定数、一定期間、無期限又は永久的に公式試合についてフィールド、ベンチ、ロッカールーム等の区域に立ち入ることを禁止する」より、2020年度第22回JFL第1節〜第10節まで、公式試合についてフィールド、ベンチ、ロッカールーム等の区域に立ち入ることが禁止となり、矢部次郎氏についてはけん責処分となった。

 JFLは処分理由について、以下の6つの理由が、JFA懲罰規定第34条『違反行為』で定める「本協会、加盟団体、加盟チーム又は選手等の名誉又は信用を毀損する行為を行ったとき」に該当し、入場券の水増しは、JFL試合実施要項に定める入場者数の実数(実数の算出方法は毎年開幕前の運営委員会にて「申し合わせ事項」として確認)を発表することに違反するためとしている。

「JFLは、入場者数の発表を行うことにより透明性を保つことでスポンサーやファン、サポーターの信頼を得ていた事を勘案するとJFL全体の信頼を失墜させた」
「本行為は、一部報道機関にも取り上げられ社会的な影響があった」
「本行為は、チームの役員の指示により行われたものだが、数名の試合運営関係者も承知の上で行われていたものである」
「JFL入会当時から水増し行為が恒常化しており、その責任は軽くない」「D本行為について、JFLが確認した際、当初は否定していた。(虚偽の報告)」
「入場者数は、他リーグ(Jリーグ)への入会条件の一つとなることから、大変重要な数値であると言える」

 奈良クラブは公式サイトで、「本件に関しましてファン・サポーター、パートナー企業、関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを改めて深くお詫び申し上げます。今回の処分を厳粛に受け止め、今後はこのようなことが再び起きないよう対策を徹底し、規定に則った運営に努めてまいります。また、内部管理体制の一層の強化を図るとともに、役職員および関わるスタッフ全員のコンプライアンス意識を高め、再発防止に努めてまいります」と謝罪した。

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