東京五輪が延期になったら…“年齢制限オーバー”の可能性がある選手たち

東京五輪が延期になったら…“年齢制限オーバー”の可能性がある選手たち

もし大会が延期になった場合、現行のルールのままでは出場不可の選手が出てしまう [写真]=Getty Images

 新型コロナウイルスの影響で世界各国のリーグ戦が中断となるなか、今夏開催予定の東京オリンピックについても延期の可能性が浮上している。開催の是非についてはさておき、仮に延期が決まった場合、男子サッカーで問題となるのが「年齢制限」かもしれない。

 オリンピックの男子サッカーでは、出場資格に「23歳以下」という年齢制限がある。東京大会が予定どおり開催される場合は、「1997年1月1日以降に生まれた選手」しかプレーできない。オーバーエイジ枠として、24歳以上の選手を3名まで登録メンバーに含めることはできるものの、原則23歳以下というのが大会規定だ。しかし、仮に1年以上の延期が決まれば、大会開幕時に24歳以上になっている選手は出場資格を失う可能性がある。メンバー選考にも大きな影響を及ぼすだろう。

 そこで今回は、東京オリンピック出場を決めている主要国を対象に、開催延期で年齢制限オーバーになる可能性がある選手たち(1997年生まれの選手たち)をまとめてみた。同世代の主力選手や各大陸予選に出場したメンバーを中心にピックアップしている。

もちろん、延期は可能性の一つに過ぎず、年齢制限のルールについても変更される可能性は十分にある。各国のU−23代表で“最年長”にカテゴライズされる選手はどの程度いるのか、それを把握するうえで本稿が参考になれば幸いだ。

※カッコ内は、「ポジション/現所属クラブ/生年月日」

<日本>

板倉滉(DF/フローニンゲン/1997年1月27日)
小島亨介(GK/アルビレックス新潟/1997年1月30日)
渡辺剛(DF/FC東京/1997年2月5日)
中山雄太(DF/ズヴォレ/1997年2月16日)
町田浩樹(DF/鹿島アントラーズ/1997年8月25日)
相馬勇紀(MF/名古屋グランパス/1997年2月25日)
三好康児(MF/ロイヤル・アントワープ/1997年3月26日)
森島司(MF/サンフレッチェ広島/1997年4月25日)
田中駿汰(MF/コンサドーレ札幌/1997年5月26日)
旗手怜央(MF/川崎フロンターレ/1997年11月21日)
遠藤渓太(MF/横浜F・マリノス/1997年11月22日)
小川航基(FW/ジュビロ磐田/1997年8月8日)
前田大然(FW/マリティモ/1997年10月20日)

 U−23代表で主将を任されることが多い中山雄太や前田大然といった海外組に加えて、渡辺剛や森島司などJリーグでも主力の選手たちが顔をそろえる。年齢の高い選手たちがチームの中心を担うのはある意味当然だが、ここに挙げただけでも13名を数えるなど、1997年生まれの層の厚さを改めて感じる。

<スペイン>

ヘスス・バジェホ(DF/グラナダ/1997年1月5日)
ウナイ・ヌネス(DF/アスレティック・ビルバオ/1997年1月30日)
カルロス・ソレール(MF/バレンシア/1997年1月2日)
ボルハ・マジョラル(FW/レバンテ/1997年4月5日)
ミケル・オヤルサバル(FW/レアル・ソシエダ/1997年4月21日)

“欧州王者”として東京オリンピックに参戦する予定のスペイン代表。今シーズン好調のレアル・ソシエダで背番号10をつけるミケル・オヤルサバルやバレンシアの主力を務めるカルロス・ソレールなど、こちらもキープレーヤーが多い。

<ドイツ>

ベンヤミン・ヘンリヒス(DF/モナコ/1997年2月23日)
マクシミリアン・ミッテルシュテット(DF/ヘルタ・ベルリン/1997年3月18日)
フロリアン・ノイハウス(MF/ボルシアMG/1997年3月16日)
スアト・セルダル(MF/シャルケ/1997年4月11日)
マルコ・リヒター(FW/アウクスブルク/1997年11月24日)

 4年前のリオデジャネイロ大会は、開催国ブラジルに敗れて準優勝。初の金メダル獲得を逃した。リベンジを狙う東京大会では、フロリアン・ノイハウスやスアト・セルダルなど伸び盛りの若手が1997年生まれだが、延期が決まった場合には年齢制限に引っかかるかもしれない。

<フランス>

ノルディ・ムキエレ(DF/ライプツィヒ/1997年11月1日)
リュカ・トゥザール(MF/リヨン/1997年4月29日)
アラン・サン・マクシマン(FW/ニューカッスル/1997年3月12日)
ジャン・フィリップ・マテタ(FW/マインツ/1997年6月28日)
マルクス・テュラム(FW/ボルシアMG/1997年8月6日)

 昨年夏のU−21欧州選手権はベスト4。フランス代表は、1996年アトランタ大会以来の五輪出場権をつかんだ。ここに挙げた5名以外にも、バルセロナのFWウスマン・デンベレやミランのDFテオ・ エルナンデスが1997年生まれのプレーヤーだ。

<ブラジル>

リャンコ(DF/ボローニャ/1997年2月1日)
ルーカス・パケタ(MF/ミラン/1997年8月27日)
ブルーノ・ギマランイス(MF/リヨン/1997年11月16日)
ガブリエル・ジェズス(FW/マンチェスター・C/1997年4月3日)
リチャーリソン(FW/エヴァートン/1997年5月10日)

 宿敵アルゼンチンとの最終戦に勝利し、土壇場でオリンピック出場権を手にした前回王者ブラジル。タレントの豊富さは大会随一で、1997年生まれも例外ではない。南米予選で大会MVPに選ばれたブルーノ・ギマランイスだけでなく、ガブリエル・ジェズスやリチャーリソンといったA代表の主力メンバーも東京五輪世代だ。

<アルゼンチン>

ファクンド・カンベセス(GK/バンフィエルド/1997年4月9日)
エルナン・デ・ラ・フエンテ(DF/ベレス・サルスフィエルド/1997年1月7日)
マルコス・セネシ(DF/フェイエノールト/1997年5月10日)
サンティアゴ・コロンバット(MF/シント・トロイデン/1997年1月17日)
ラウタロ・マルティネス(FW/インテル/1997年8月22日)

 南米予選で王者に輝いたアルゼンチン。当時のメンバー23名のうち、1997年生まれは5人しかおらず、8割近くが1998年以降に生まれた選手たちだった。トッテナムのDFフアン・フォイスやレヴァークーゼンのMFエセキエル・パラシオスら予選のメンバーではなかった彼らも1998年生まれだ。

<韓国>

ソン・ブンクン(GK/全北現代/1997年10月15日)
チョン・テウク(DF/大邱FC/1997年5月16日)
ウォン・ドゥジェ(DF/蔚山現代/1997年11月18日)
イ・ドンギョン(MF/蔚山現代/1997年9月20日)
キム・デウォン(FW/大邱FC/1997年2月10日)

 初優勝を果たしたU−23アジア選手権では、登録メンバー23人中11人が1997年生まれだった。大会MVPを受賞したウォン・ドゥジェや大会最優秀GKに選出されたソン・ブンクンも1997年生まれで、彼らがチームの中核を担っている。ただ、昨年のU−20ワールドカップで準優勝を果たした“黄金世代”も控えており、選手層の厚さはアジアNo.1と言っても過言ではない。

(記事/Footmedia)

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