「波乱万丈」、「大出世」…困難を乗り越え夢をかなえた選手たち

「波乱万丈」、「大出世」…困難を乗り越え夢をかなえた選手たち

苦労の末に成功を勝ち取った選手たち [写真]=Getty Images

 新型コロナウイルスの感染拡大は一体いつ収まるのか――。日本でも先行き不透明な状況が続いており、不安を感じている人も多いだろう。

 先の見えない戦いに挑むことは大きな困難を伴う。しかしそれを乗り越え、成功をつかみ取ることは決して不可能ではない。サッカー界にも、数々の逆境に立たされながら、不断の努力によって運命を切り開いてきた選手たちは多くいる。

 そこで今回は、数々の困難を乗り越えてトップレベルまで上り詰めた選手たちを紹介する。

※カッコ内は(所属クラブ/国籍/ポジション/年齢)

エンゴロ・カンテ
(チェルシー/フランス/MF/29歳)

 現在はプレミアリーグで活躍しているが、10代後半の頃はフランス6部リーグでプレー。当時はサッカー選手として生計を立てられるか不安だったため、並行して勉学に励み、会計士の資格を取得したという。しかし、2012年にトップチームデビューを果たして以降は“本業”で大成功を収める。レスターとチェルシーでプレミア制覇を成し遂げたほか、フランス代表として2018 FIFA ワールドカップ ロシアで世界一に輝いた。

アンドリュー・ロバートソン
(リヴァプール/スコットランド/DF/26歳)

 昨シーズン、リヴァプールの一員として欧州制覇を経験し、今では「世界最高の左サイドバック」の一人に数えられるが、7年前は母国の4部リーグでプレーしていた。スコットランドの名門セルティックでキャリアをスタートしたものの、15歳で退団を余儀なくされ、地元のアマチュアクラブであるクイーンズ・パークに入団。当時は選手としてプレーする傍ら、スーパーマーケットのレジ打ちとして働きながら生活資金を稼いでいたという。それでも2012−13シーズンにトップデビューすると、翌2013−14シーズンにはダンディー・ユナイテッドへ移籍し、トップリーグへ一気に昇格してみせた。その後、ハル・シティを経て、2017年夏にリヴァプールへ。挫折をバネに這い上がり、トップレベルの舞台にたどり着いた。

ルカ・モドリッチ
(レアル・マドリード/クロアチア/MF/34歳)

 クロアチアのザダールで生まれたモドリッチは、紛争に巻き込まれて家を失い、6歳で難民になった経験を持つ。さらに、10歳のときには名門ハイドゥク・スプリトのトライアルを受けるも、体格の小ささを理由に不合格となっている。それでもサッカー選手になる夢を諦めず、16歳で加入したディナモ・ザグレブで頭角を現すと、トッテナムとレアル・マドリードで主力として活躍。2018年には、不屈の精神で母国をW杯準優勝に導き、バロンドールに選出された。

リチャーリソン
(エヴァートン/ブラジル/FW/22歳)

 毎日のように銃声が鳴り響き、ドラッグの売買も横行していたスラム街で生まれ育ったというリチャーリソン。7歳のときに両親が離婚したため、アイスクリームを売って家計を支えていたそうだ。そんななかでもサッカーの練習を続け、2014年にアメリカ・ミネイロへの入団を果たすと、2016年には名門フルミネンセにステップアップ。2017年にイングランドに初上陸して以降はさらに飛躍を遂げ、次世代のスター候補として大きな注目を浴びている。

クリス・スモーリング
(ローマ/イングランド/DF/30歳)

 イングランドの“成り上がり選手”と言えばレスターのジェイミー・ヴァーディが有名だが、スモーリングはヴァーディを上回るスピードで大出世を果たした。デビューを飾ったのは、ノンリーグ(アマチュアリーグ)のクラブであるメイドストーン・ユナイテッド。もちろん当時は無名の存在だったが、2008年にフルアムに加入してプレミアリーグの舞台に立つと、2010年にはマンチェスター・ユナイテッドからオファーが届き、赤い悪魔の一員に。わずか2年でノンリーグのクラブからイングランド最高峰クラブへの入団というサクセスストーリーを実現させた。ちなみにその翌年には、イングランド代表デビューを果たしている。

トロイ・ディーニー
(ワトフォード/イングランド/FW/31歳)

「波乱万丈」という言葉がピッタリなのが、ワトフォードでキャプテンを務めるディーニーだ。11歳のときに両親が離婚し、2度の退学を経験。学校を辞めたあとは、建設現場で働きながらアマチュアクラブのユースチームでサッカーに打ち込んでいた。その後、当時イングランド2部リーグに所属していたワトフォードへの入団が決まったものの、2012年に暴行罪で逮捕され、3カ月のあいだ服役していた過去を持つ。苦労人にして前科者。そんな彼がどん底からの再出発を誓うと、チームをプレミアリーグ昇格へと導き、今シーズンもチーム最多タイの公式戦6ゴールを挙げるなど、大黒柱として活躍している。

カルロス・バッカ
(ビジャレアル/コロンビア/FW/33歳)

 コロンビアのジュニアでキャリアをスタートするも、出番に恵まれず、20歳になってからも生計を立てるためにバスの運転手の助手として働いていたという。ヨーロッパ初上陸を果たしたのは25歳のとき。2012年にベルギーのクラブ・ブルージュへ移籍すると、1年後にはセビージャの一員となり、同クラブで2度のヨーロッパリーグ優勝を経験した。コロンビア代表としても2014年、2018年のW杯に出場するなど、同国屈指のストライカーとして活躍している。

フランチェスコ・マニャネッリ
(サッスオーロ/イタリア/MF/35歳)

 サッスオーロのキャプテンを務めるマニャネッリも、苦労の末に大きな成功を勝ち取った選手の一人だ。10代の頃にキエーヴォやフィオレンティーナに在籍するも、トップチームでの出場はなし。しかし、2005年に当時イタリア4部リーグに所属していたサッスオーロに加わると、レギュラーとして定着し、チームもカテゴリーを上げていく。ついには2012−13シーズンにクラブ史上初のセリエA昇格を果たした。在籍15年目となる今シーズンもここまでリーグ戦15試合に出場し、サッスオーロにおける最多出場記録を更新し続けている。

(記事/Footmedia)

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