あの選手は今、何してる? プレミア初優勝したマンチェスター・Cの現在

あの選手は今、何してる? プレミア初優勝したマンチェスター・Cの現在

2011−12シーズンのプレミアリーグを制したマンチェスター・C [写真]=Getty Images

 新型コロナウイルスの影響で、スポーツ観戦のない週末が続いている。“サッカーロス”に苦しむファンも多いだろう。

 そんな中、FIFAやJFAなどはワールドカップをはじめ、過去の印象的な試合を動画配信サービスで無料配信をしている。DAZNでは2011−12シーズンのプレミアリーグ最終節、マンチェスター・C対QPR(クイーンズ・パーク・レンジャーズ)が12日に配信される。

 2012年5月13日に行われたこの試合は、マンチェスター・Cが後半アディショナルタイムに2点を決めて大逆転勝利。劇的な形でプレミアリーグ初優勝を果たした(プレミアリーグとなった1992−93シーズン以降)。では、あれから8年が経過した今、当時の英雄たちはどのようなキャリアを過ごしているのか。出場メンバー14名の“今”を当時の背番号とともに紹介する。

[写真]=Getty Images

■GK 25 ジョー・ハート
(元イングランド代表/当時25歳、現在32歳)



 2011−12シーズンは17試合でクリーンシートを達成し、2年連続でゴールデン・グローブ賞を受賞。マンチェスター・Cの守護神として、王者に輝いたチームを最後尾から支えた。しかし、ジョゼップ・グアルディオラ監督の就任以降はポジションを失い、2度のローン移籍の後、2018年に退団。現在所属するバーンリーでも控えに甘んじている。

■DF 4 ヴァンサン・コンパニ
(元ベルギー代表/当時26歳、現在34歳)



 劇的な形で優勝を決めた後、トロフィーを掲げたのがキャプテンを務めていたコンパニだった。その後も主将として3度の優勝を経験。黄金時代に突入したチームの象徴的存在だった。昨季限りで退団したあとは、古巣アンデルレヒトで選手兼監督としてのキャリアをスタート。ケガの影響もあって途中から選手専任となったものの、指導者としての今後が楽しみだ。

■DF 5 パブロ・サバレタ
(元アルゼンチン代表/当時27歳、現在35歳)



 マンチェスター・Cでは、9年間在籍して公式戦333試合に出場。コンパニが「本物の戦士で、シティのレジェンドだ」と称えるほどの存在だった。初優勝を決めたQPR戦では先制点をマーク。シティで記録した12ゴールのうちの一つだった。現在もウェストハムで現役続行中だが、2018年のロシア・ワールドカップ期間中には解説者を務めるなど、第2の人生に向けた準備も始めている。

■DF 6 ジョリオン・レスコット
(元イングランド代表/当時29歳、現在37歳)



 8年前の大一番で、コンパニとセンターバックコンビを組んでいたのがレスコット。自身にとっても嬉しいプレミア初優勝だった。しかし2014年の退団後は、不遇の時を過ごす。アストン・ヴィラでは2部降格を味わい、初の海外挑戦となったAEKアテネ(ギリシャ)では加入から3カ月で契約解除が決まった。2017年に現役を引退した後は、TV解説者として活躍するほか、マンチェスター・Cの海外スクールプロジェクトに参加するなど活動は多岐にわたる。

■DF 22 ガエル・クリシー
(元フランス代表/当時26歳、現在34歳)



 2011年夏にアーセナルからマンチェスター・Cに移籍すると、アレクサンダル・コラロフから定位置を奪取。入団1年目でプレミア制覇に貢献した。本人にとっては、アーセナル時代の2003−04シーズン以来、2度目のプレミア優勝だった。ただ彼もグアルディオラ監督の就任以降に序列を下げ、2017−18シーズンからはトルコのイスタンブール・バシャクシェヒルでプレー。初優勝を目指して日々、奮闘している。

■MF 18 ギャレス・バリー
(元イングランド代表/当時31歳、現在39歳)



 1998年にアストン・ヴィラでデビューして以降、リーグ優勝は1度のみ。それがマンチェスター・Cで味わった2011−12シーズンの優勝である。プレミアリーグ歴代最多635試合の出場歴を誇る“鉄人”にとって、一生忘れられない思い出だろう。39歳となった今も現役を続けており、ウェスト・ブロムウィッチ(イングランド2部)に在籍中。昇格を果たして、シティと対戦することになれば大きなニュースとなるはずだ。

■MF 19 サミル・ナスリ
(元フランス代表/当時24歳、現在32歳)



 2011年にクリシーとともにアーセナルから加入し、プレミア初優勝。プロキャリアで初のリーグ優勝であった。しかし素行の悪さが目立ち、2017年に退団すると、翌年にはドーピング違反が発覚して長期の出場停止処分を受けた。昨年夏にはコンパニからのラブコールが決め手となって、アンデルレヒトに電撃入団。復活を予感させたが、入団3カ月で負傷し、それ以来プレーすることができていない。

■MF 21 ダビド・シルバ
(元スペイン代表/当時26歳、現在34歳)



 8年前のQPR戦で、奇跡の呼び水となった同点弾(2−2)をアシストしたのがD・シルバだ。コーナーキックからエディン・ジェコのヘディング弾をお膳立て。これがシーズン15個目のアシストとなり、プレミアで初の“アシスト王”にも輝いた。同シーズンは、選手協会が選出するベストイレブンに名を連ねたほか、クラブの年間最優秀選手賞も受賞。シティで不動の地位を築いた1年だった。

■MF 42 ヤヤ・トゥーレ
(元コートジボワール代表/当時29歳、現在36歳)



 Y・トゥーレにとっても、2011−12シーズンの優勝は人生のハイライトと言える。QPR戦が行われた5月13日は、29歳の誕生日でもあったからだ。ハーフタイムに負傷交代を余儀なくされ、優勝の瞬間はピッチにいなかったが、最高のバースデープレゼントだったに違いない。現在は中国スーパーリーグの青島黄海に所属するが、最近ではMF本田圭佑が所属するボタフォゴへの移籍話も浮上した。

■FW 16 セルヒオ・アグエロ
(アルゼンチン代表/当時23歳、現在31歳)



 この男がいなければ、44年ぶりのリーグ優勝だけでなく、マンチェスター・Cの“今”もなかったかもしれない。本人ですら「(優勝は)もう駄目だと思っていた」そうだが、93分20秒に起死回生の逆転ゴールをマーク。入団1年目にして、クラブの歴史を塗り替えた。それから5年後の2017年11月には、シティの歴代最多得点記録を更新。名実ともに史上最強のストライカーとなった。

■FW 32 カルロス・テベス
(元アルゼンチン代表/当時28歳、現在36歳)



 これまでのキャリアで10度のリーグ制覇を経験しているテベスにとっても、8年前の逆転優勝は特別だろう。ただ優勝パレードでは、古巣マンチェスター・Uのアレックス・ファーガソン監督(当時)の墓碑を連想させるボードを掲げて大ひんしゅくを買った。その後は中国リーグでのプレーにも挑戦したが、現在はボカ・ジュニオルスでプレー。今年3月には、リーグ最終節に決勝点を挙げて奇跡の逆転優勝を果たした。

■MF 34 ナイジェル・デ・ヨング
(元オランダ代表MF/当時27歳、現在35歳)



“オランダの潰し屋”として知られるデ・ヨングも、マンチェスター・Cのプレミア初優勝の瞬間に立ち会った選手の一人だ。QPR戦は、Y・トゥーレに代わって後半から出場。アグエロの逆転ゴールの起点となるパスを出している。その試合を最後に退団すると、ミラン、ロサンゼルス・ギャラクシー、ガラタサライ、マインツを経て、2018年からはカタールでプレー。第一線から退いたものの、「あの優勝はかけがえないものだった。それは今でも変わらない」とコメントしている。

■FW 10 エディン・ジェコ
(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表/当時26歳、現在34歳)



 初優勝を決めたゲームで、10番をつけていたのがジェコだ。69分にテベスと代わってピッチに立つと、23分後に値千金の同点弾をマーク。先発の機会が少なく、移籍の噂もあった男が、最後の最後に大仕事をやってのけた。本人ものちに「キャリアのなかで最も大事なゴールの一つだった」と振り返っている。2015年からはローマでプレー。イタリアの地で優勝経験はないものの、不動のエースとして活躍している。

■FW 45 マリオ・バロテッリ
(元イタリア代表/当時21歳、現在29歳)



8年前、21歳だったバロテッリは途中出場からアグエロの逆転ゴールをアシスト。当時指揮を執っていたロベルト・マンチーニ監督(現イタリア代表指揮官)の起用に応えてみせた。しかし、恩師との関係は時間が経つにつれて悪化。1年後にはミランへの移籍が決まり、その後はリヴァプール、ニース、マルセイユを渡り歩いた。今季からは自身が生まれ育ったブレシアに移り住み、マンチェスター・C時代にも着用していた背番号“45”をつけてプレー。20代最後の1年を故郷で過ごしている。

(記事/Footmedia)

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