「スーパースターの来場」、「噛みつき」、「スリップ」…プレミアで4月に起きた6つのこと

「スーパースターの来場」、「噛みつき」、「スリップ」…プレミアで4月に起きた6つのこと

シーズンクライマックスである4月には、印象深い出来事が数多く起こっている [写真]=Getty Images

 優勝争いにトップ4争い、さらには残留争いまで――。本来であれば、4月はプレミアリーグのシーズンクライマックスである。1つの結果がチームの運命を左右することも少なくなく、選手もサポーターも、いつも以上に気持ちが入る時期だ。

 4月には、とんでもない事件やありえない珍事が数多く起こってきた。そこで今回は、1992年のリーグ創設からこれまでに起きた印象深い出来事を振り返ってみよう。

史上初のレッド100枚

 激しい当たりが特徴のプレミアリーグには、レッドカードがつきものだ。なかでもマイク・ディーン主審はカードを乱発することで有名で、およそ1年前にはリーグ史上初めて100枚目のレッドカードを出している。2019年4月2日に行われたウルヴァーハンプトンとマンチェスター・Uの一戦で、DFアシュリー・ヤングに提示した“赤紙”が通算100枚目のレッドカードだった。

 2000年のプレミアデビューから数えて477試合目での“偉業”達成。5試合に1回というハイペースで退場を宣告していたことになる。ちなみに、プレミアで初めてレッドカードを提示したのも、2001年の“4月”のこと。ニューカッスルに所属していた元ペルー代表MFノルベルト・ソラーノが第1号の犠牲者だった。

あのマイケルが降臨!

 今から21年前(1999年)の4月10日、世界的スーパースターがプレミアリーグを観戦に訪れたことが大きな話題となった。スタジアムに姿を見せたのは、“キング・オブ・ポップ”ことマイケル・ジャクソンである。同氏はフルアムの前オーナーであるモハメド・アル・ファイド氏と友人関係にあり、同チームの本拠地クレイヴン・コテージでウィガンとの一戦を観戦した。

 それから12年が経った2011年、アル・ファイド氏は2年前にこの世を去った“偉大なサポーター”の像をクレイヴン・コテージに設置した。しかしオーナーが交代すると、まもなくこの像は撤去。多くのファンもその決定に異論を唱えなかったが、フルアムはそのシーズンに2部降格が決まった。アル・ファイド氏は、フルアムがプレミアリーグから降格したのは、“マイケルの呪い”だと信じてやまなかったとか……。

ファーギーの執念

 1996年4月13日、マンチェスター・Uを率いていたアレックス・ファーガソン監督が前代未聞の行動を取った。サウサンプトンとのアウェイゲームで、前半だけで3失点を喫すると、指揮官はハーフタイム中にユニフォームを変更するという決断を下したのだ。突然の変更理由について、ファーガソン氏は当時「前半に着用していた灰色のユニフォームでは、選手たちが互いを識別しづらかった」と口にしている。

 ただし、青白のサード・ユニフォームに着替えた後半も1得点しか奪えず、チームは1−3で敗戦。後日、イングランドサッカー協会(FA)から1万ポンド(約133万円)の罰金処分を科せられたが、ファーガソン氏は「最も有意義な1万ポンドの使い方だった」と振り返っている。

キスしてイエロー

 昨シーズンの残留争いでは、キスが原因でイエローカードが出される珍事が起きた。2019年4月13日に行われたバーンリー対カーディフで、前半終了間際にカーディフのDFジョー・ベネットがバーンリーのFWアシュリー・バーンズを倒すと、両者は顔と顔を近づけて一触即発の空気に。誰もが頭突きをイメージしたその瞬間、バーンズがベネットの鼻にキスをしたのだ。しかも2回――。

 その試合を裁いていたマイク・ディーン主審は、奇行に出たバーンズにイエローカードを提示。またベネットに対してもイエローカードを出し、“けんか両成敗”の形をとった。なお、試合を制したバーンリーはプレミアリーグに残留、敗れたカーディフは最終的に降格している。

前代未聞の噛みつき事件

 FWルイス・スアレスの噛みつき事件“3部作”の第2章は、2013年4月21日に起きた。当時リヴァプールのエースだったスアレスは、チェルシー戦に出場すると、1点ビハインドで迎えた65分に事件が発生。相手DFブラニスラフ・イヴァノヴィッチの腕に噛みつくような行為をしたのだ。試合中におとがめはなく、終了間際には同点弾まで決めたが、後日、FAから10試合の出場停止処分が下された。

 アヤックスに所属していた2010年には、PSVのMFオトマン・バッカルに噛みつき、7試合出場停止に。2014年のブラジル・ワールドカップでは、イタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニに同じ行為をしてFIFAから4カ月のサッカー活動禁止処分を受けた。同年夏のバルセロナ移籍以降、10月末まで彼のシーズンは開幕しなかった。

まさかのスリップ

 2014年4月27日は、世界中のリヴァプールファンが最も思い出したくない一日だろう。プレミアリーグは残り3節となり、24シーズンぶりの優勝に向けて首位に立っていたリヴァプールは、2位チェルシーをホームに迎えていた。

 選手たちは気合十分で臨んだが、前半終了間際にまさかのアクシデントが発生する。キャプテンのMFスティーヴン・ジェラードが足を滑らせて転倒し、チェルシーに先制ゴールをプレゼントしたのだ。チームに与える動揺は大きく、試合は0−2で敗戦。続くクリスタル・パレス戦も3点のリードを守り切れず、自力優勝の可能性は潰え、マンチェスター・Cに逆転優勝を許した。

「リヴァプールが優勝すれば呪縛から解放されて気持ちが楽になるだろう」。あの日をそう振り返ったジェラードは、誰よりもプレミアリーグの再開を、そしてリヴァプールの優勝を願っていることだろう。

(記事/Footmedia)

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