プレミアリーグ再開後もスタジアムは超満員? 英スカイ、“CGI観客”の導入検討

プレミアリーグ再開後もスタジアムは超満員? 英スカイ、“CGI観客”の導入検討

『スカイ』は“CGI観客“の導入を検討している [写真]=Getty Images

 プレミアリーグの放映権を持つイギリスメディア『スカイスポーツ』は、コンピューター・グラフィックス(CG)技術を使った観客の再現を検討しているようだ。30日、同国メディア『inews』が報じた。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、プレミアリーグは第30節以降の全試合を延期とし、現在は6月の再開を目標にしている。1日に行われる会議では、リーグ戦の中断や無観客試合での開催などが話し合われることになりそうだ。

 仮に無観客試合でリーグ戦が再開されることになった場合、プレミアリーグと『スカイ』は次に、「いかに視聴者の退屈を防ぐか」という課題に臨むことになる。そこで、CGの応用であるCGI(Computer Generated Imagery)と呼ばれる技術を使って観客を再現する案が考え出されたようだ。同技術はビジュアルシーンを動的もしくは静的にすることなどが可能で、映画やゲームなど幅広い分野で用いられている。CGIを使えば、試合の中でリアルな反応を見せる観客を作ることも可能だ。

『スカイ』上層部の人物は今回の案について、「歓声があるときでも、1つでも空席があれば、見せ物を楽しむ人々の気分に水を差してしまうものだ。つまり、観客も歓声も完全にゼロになってしまったら本当に奇妙な体験になってしまう。1つの試合の“目新しさ”が持つ価値以上に、人々の『スポーツ観戦を楽しみたい』という欲求への影響について深刻な懸念がある。人々はこれまで、(チャンピオンズリーグなどの)無観客試合を物珍しさで見ていた。しかし、何カ月にも渡ってその試合を何回も見なければいけなくなったとき、試合だけでなく、プレミアリーグや放送局の価値も下げることになってしまうだろう」と、その意図を説明した。

 一方で同じ人物は、「CGIの動的グラフィックを生放送の映像に組み入れることは、それほど難しくはない。課題は、現在必要な規模でそれができるか、だ。1つの固定カメラ、一つの固定エリアでなら簡単に実行できる。しかし、24台のカメラで360度の視点を提供するには大変な技術力が必要だ。テクノロジーは存在しても、誰もやったことがない取り組みだ」ともコメント。“CGI観客”が実現したとしても、視聴者は限られた視点で試合を見ることになりそうだ。

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