おうち時間の過ごし方#07 永井謙佑の場合【#おうちWEEKインタビュー連載】

おうち時間の過ごし方#07 永井謙佑の場合【#おうちWEEKインタビュー連載】

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 日頃から心身のコンディショニングに気を配っているサッカー選手は“おうち”でどのように過ごし、どのようなことを考えているのか。緊急事態宣言下で迎えるゴールデンウィークに合わせて、選手たちの日々の生活におけるちょっとした工夫やアイデアを紹介します。第7回はFC東京に所属する永井謙佑選手に、こんな時期だからこそ大切にしていることを語ってもらいました。

取材・構成=坂本聡
写真提供=永井謙佑、新井賢一


■自主トレ/チームトレーニング(09:00〜12:00)

朝は少し遅めに起きて、オンラインのチームトレーニングがない日は午前中に自主トレをしています。二人の子供が遊びたがるので、うまくタイミングを見ながら(笑)。内容は僕の場合、昨年末に手術した右肩のケアがメインです。肩の可動域を少しずつ広げるために、地味な動きを黙々とやっていますね。もう肩の状態はかなり良くなっていて、痛みはほとんどありません。まだ今後が不透明な状況ですが、本格的なトレーニングが再開すればいいスタートをきることができると思うので、その時を楽しみにしています。


■自由時間/育児(14:00〜17:00)

午後は基本的に子供たちの面倒を見ています。6歳の長男と4歳の長女がいるので、一緒に積み木をしたり、パズルをしたり。最近はゲームの「太鼓の達人」をダウンロードして一緒に遊んだり、あとはYoutubeのダンス動画を見ながら一緒にダンスしたり。子供たちと過ごす時間をポジティブに楽しんでいますね。それから、長男が今年小学校に上がったので、ひらがなの書き取りとか音読とか、学校の宿題も一緒に取り組んでいます。とにかく疲れさせないと夜寝てくれないので、そこはものすごく考えてますよ(笑)。家で過ごして気づいたこと? 奥さんが普段ものすごく大変だと感じました。改めて感謝しています。


■ドラマ鑑賞(22:00〜24:00)
子供たちが寝てからやっと自分の時間ですが、これがなかなか寝てくれなくて(笑)。外に出られないから子供たちも元気がありあまっていて、普段なら夕食後の8時か9時には寝てくれるのに、最近は夜の10時過ぎまで寝てくれないんです。だから静かに過ごせるのは1日の最後、1時間か2時間くらい。その時間はもっぱら夫婦でゆっくりドラマを見ています。最近はNetflixで配信されている韓国ドラマ『愛の不時着』を勧められて観ました。おもしろかったのでオススメです。あとは、NHKでかなり前に放送された大河ドラマの『龍馬伝』も、最近観たなかではオススメですね。


──新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために外出自粛期間が続いています。今、ご自宅でどのように過ごされていますか?

永井謙佑(以下、永井) 本当に、ほとんど外に出ていないですね。外出するのは子供たちと犬の散歩をするときくらい。それもなるべく人と接触しないように道を選びながらです。ずっと家にいるのはつらいですが、割り切って家族とゆっくり過ごす時間にしています。今まで、家族とこんなにずっと一緒にいられる時間はなかなか取れなかったので、せっかくなら日頃できないことを目一杯やろうと思っています。

──そこはポジティブに捉えている部分もあるんですね。

永井 基本的にポジティブなタイプなので、それなりの楽しみ方を見つけられていると思っています。子供たちと遊んだり、奥さんと料理を一緒に作ったり。普段は料理なんて全くしないのですが、話しながら一緒に料理するのは楽しいですよ。最近はチキン南蛮とか、オムライスも作りました。

──外でトレーニングできない状況というのは、やはりもどかしさがあると思います。

永井 外出自粛の状況になかなかゴールが見えないから、そこがつらいですよね。トレーニングも一人でやっていると気持ちが落ち込んでしまう選手もいると思います。こういうときは誰かと楽しくトレーニングしたほうがいい。FC東京は週3回、月水金とオンライントレーニングがあって、そこではみんなの顔を見ながら、うまくコミュニケーションを取りながらやれています。

──気持ちが沈みがちだからこそ、コミュニケーションがすごく大事になってきますよね。

永井 そう思います。なかなかコミュニケーションを取る時間がない人、身近に話す相手がいない人もいると思う。独身の選手はつらいと思いますね。だから意識してチームメイトとか、他のクラブの選手に連絡したり、電話したりしています。いろんな情報を共有しておきたいという気持ちもありますし、「大丈夫? 元気?」とか、ごく普通の会話をするだけでもいいと思うんです。ただ、外国籍の選手がうまくコミュニケーションを取れているのか、ストレスを感じていないか、そこは少し心配です。

──ストレスがある状況だと、サッカーへのモチベーションを保つのが難しいのでは?

永井 僕の場合は昨シーズン終了後に肩の手術をして、そこからずっとリハビリをしていたので、他の選手とは事情が違うかもしれません。肩をしっかり治して、1日も早く復帰したいという気持ちがモチベーションになっていますね。それに4カ月前に手術したときに比べれば、かなり腕も動くようになってきた。最初は寝るのもつらかったから、それを考えたら日に日にポジティブな状態になってきています。

──永井選手の場合は、新型コロナウイルスの問題が発生する前から、プレーできない状況に向きあってきたわけですね。

永井 そういう意味では、今年1月の沖縄キャンプの時期がちょうどリハビリ中だったんです。腕を動かすだけでも痛いし、夜も寝られない。でもチームメイトの前でずっと痛がっているわけにもいかないですからね。なるべく元気に明るく振る舞ってはいましたが、しんどかったですよ。

──確かに、キャンプ中は積極的にチームメイトに声をかけて、自分からムードメーカーになっていたような印象を受けました。

永井 やはり人と話しているときは忘れられますから。一人でいるとどうしてもケガのことに意識が向いてしまう。そういうときこそ、いろんな人とコミュニケーションを取って、たくさん話したほうがいいですね。それは今この時期にも言えることだと思います。一人でトレーニングしていても、「何やってるんだろう」という気持ちになってしまうので、少しでも仲間と楽しく過ごす時間を作ったほうがいいですね。



──最近だと選手がインスタライブなどのオンラインツールを活用して、ファン・サポーターのみなさんとコミュニケーションを取っている流れも目立っています。こうした動きについてはどう感じていますか?

永井 家にいる時間が長くなって、みんなストレスを感じていると思います。でも、ウイルスの感染を収束させるためには我慢しなければいけない。ここを頑張れば絶対にまた幸せな時間がやってくるはずなので、それまでは選手たちも、今できることを頑張ろうという気持ちがあると思う。僕も矢島(輝一)選手や渡辺(剛)選手とインスタライブしたり、他の選手のインスタライブに飛び入りで参加したり、自分にできる範囲で協力しています。ファン・サポーターのみなさんはぜひ、インスタライブなどを楽しみにしながら自宅で過ごしていただければと。

──以前から、ファン・サポーターの方々とのコミュニケーションは得意なほうですよね?

永井 得意じゃないですよ。もともと人見知りですから(笑)。でもこういうタイミングだからこそ、僕たちができることをやらなくちゃいけない、と強く思っています。それに、インスタライブを通してファンの方が求めていること、こういうグッズがあったらいいとか、『You'll Never Walk Alone』をゴール裏だけじゃなく、スタジアム全体で歌えるようにしたいとか、そうした意見を直接聞くことができて、たくさん発見がありました。

──ちなみに、家でドラマを観ているとお聞きしましたが、サッカーの映像を観たりはしないんですか?

永井 少し観ることはありますが、本当にプレーしたくなってしまって、落ち着いて観ていられないです。だから今の時期はなるべく観ないようにしようと(笑)。ボールを蹴りたくてウズウズしているので、またプレーできる日が来るのを本当に楽しみにしています。

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