JFA第1次支援仮申請が開始 田嶋会長「とにかくスピード感を」…草の根レベルへの影響に危機感

JFA第1次支援仮申請が開始 田嶋会長「とにかくスピード感を」…草の根レベルへの影響に危機感

JFAの田嶋会長 [写真]=Getty Images

 公益財団法人日本サッカー協会(JFA)は7日、『新型コロナウイルス対策 JFAサッカーファミリー支援事業(仮称)』の一環として、クラブまたは個人に支援するための支援窓口を開設した。

 同事業は、「新型コロナウイルスの影響による危機をすべてのサッカーファミリーとともに乗り越え、収束後にだれもが、いつでも、どこでもサッカーを楽しむことができる環境を維持すること」を目的に立ち上げられたもの。14日の2020年度第6回理事会で支援内容が正式に決議・承認されるが、決議後にすぐ支援を実行させるため、7日から先行してWEBでの申請申込フォームと、電話による相談窓口の開設がなされた。

 JFAの田嶋幸三会長は、WEB会見で様々なサッカーファミリーから苦境の状況が報告されていることを明かし、とにかくスピード感を持って対応することが重要と強調。「大切なサッカー界の基盤を支えている方たちが離れてしまうことは大変な損失」と、経済的な苦境から別の仕事を選択せざるを得ない指導者やスクール運営者、団体をまず救うために「一刻も早く動く必要があった」と正式決議前に申込を開始した理由を話した。

 今回は『第1次JFA新型コロナウイルス感染症対策支援金(融資型)』を設置。JFA公式HP内からフォームへ進むことで支援の申請ができる。サッカー、フットサル、ビーチサッカーのクラブ(チーム)が対象で、2019年のチーム活動実績、コーチ人数や施設などの設定されたクラブ規模を満たしていること、収入が昨年比で減少していること、申請後に雇用などクラブ環境の維持に努めることが条件となっている。

 申請は(1)融資申込書・クラブ情報(2019年のクラブ実績、窮状、返済計画など)、(2)2019年度の決算書類、(3)本人確認書類、(4)借入金等の返済額を証する書類、(5)クラブ所属のコーチ一覧、が揃えば可能となる。またクラブ規模に応じて30万円から500万円の限度額も設定している。

 クラブは法人格や登録の有無を問わず、6月末まで申請を受付。返済期限は最長10年に設定しており、無担保・無利息。審査委員会を経て、承認後はJFA公式HP内で融資先が公表され、JFAも活動状況を定期的にモニタリングしていく。
※上記は14日の理事会で正式承認となるため、現段階は仮運用。

 申請受付はWEBフォームのみ。電話は相談窓口としての機能となり、申請は受けない。電話での対応ではつながらないなどのケースが想定されるためで、理事会前倒しで受付を開始したこと、無担保・無利息にしたことを含め、田嶋会長が強調した“スピード感”を持って取り組むための措置となる。

 田嶋会長は経済的理由で指導者や携わっている人間がサッカーの現場から離れてしまうこと、スクールが閉鎖してしまうこと、収束後に戻るクラブが無くなってしまっていることに、大きな損失として危機感を強く覚えていると主張。今回は第1次として融資型の支援となるが、今後の状況を見極めて、第2次、第3次…、と数カ月でフェーズをわけて展開することも検討している。

 一方でJ1、J2、J3、JFL、なでしこ1部、なでしこ2部、Fリーグ1部、2部は対象外。こちらはスピード感を考えつつ、各所属連盟と最適な支援方法を別途決めていく。田嶋会長は「(再開に向けてなど)村井満チェアマンは今、いろいろと努力をされている」と話し、JFAとしてはまず、草の根を枯らさないための動きから始める。

 取り組みや申請方法など、詳細はJFA公式HP内(https://www.jfa.jp/ffsupport/)から。

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