18年ぶりのリーグ制覇から早6年…2013−14のアトレティコメンバーを振り返る

18年ぶりのリーグ制覇から早6年…2013−14のアトレティコメンバーを振り返る

[写真]=Getty Images

 2014年5月17日は、アトレティコ・マドリードにとって歴史的な1日だ。この日行われたリーガ・エスパニョーラ最終節でバルセロナの本拠地『カンプ・ノウ』に乗り込むと、DFディエゴ・ゴディンの同点弾で1−1のドロー。勝ち点を90に伸ばして、18年ぶり10度目のリーグ王者に輝いた。

 リーガ・エスパニョーラでは、それまで9シーズンにわたってバルセロナとレアル・マドリードが覇権を分け合ってきた。しかしアトレティコの優勝によって、“2強時代”は終わりを告げ、“3強時代”へと突入する。スペインサッカーにとっても大きな転換期となった。

 そこで今回は、歴史に残る偉業を成し遂げたヒーローたち15名の“当時”と“今”を、背番号とともに紹介する。

※年齢は5月17日時点のもの
[写真]=Getty Images

▼GK 13 ティボー・クルトワ

(ベルギー代表/当時22歳⇒現在28歳)

2011年から2014年までチェルシーからのレンタルでアトレティコに在籍したクルトワ。2013−14シーズンは2年連続でサモラ賞(最少失点率GK)に輝くなど、当時のキャリア最高とも言えるパフォーマンスを披露した。しかし2018年に宿敵レアルに移籍したことで、アトレティコファンからの評価が一変。“裏切り者”のレッテルを貼られ、ダービーマッチになると激しいブーイングを受けている。

▼DF 20 フアンフラン

(元スペイン代表/当時29歳⇒現在35歳)

クルトワと同じ2011年にアトレティコのユニフォームに袖を通し、不動の右サイドバックとして活躍。レアルの下部組織出身ながら、昨夏の退団時には「レアルファンとして加入し、永遠のアトレティコファンとして出ていく」とのコメントを残した。Jリーグ入りの噂もあったが、新天地に選んだのはブラジルのサンパウロ。キャリア初の海外挑戦ながら南米の水にもすぐに馴染んだ。

▼DF 3 フィリペ・ルイス

(元ブラジル代表/当時28歳⇒現在34歳)

F・ルイスもレアルの下部組織に在籍歴を持つが、アトレティコで大きな飛躍を遂げ、一時は「世界最高レベルのレフトバック」という評価を確立した。公式戦通算333試合出場は、外国籍選手としてゴディンに次ぐクラブ歴代2位になる。昨年夏に15年ぶりの母国復帰を果たすと、少年時代に応援していたフラメンゴでいきなり3冠を達成してみせた。

▼DF 2 ディエゴ・ゴディン

(ウルグアイ代表/当時28歳⇒現在34歳)

昨季限りでアトレティコを退団し、現在はインテルに籍を置くゴディン。アトレティコでは外国籍選手として最多の公式戦388試合に出場し、キャプテンを務めるなどクラブの象徴的存在となった。6年前のリーグ最終節では、敵地カンプ・ノウで値千金の同点弾をマーク。チームを18年ぶりのリーグ制覇に導いた姿は、ファンの間で語り草となっている。

▼DF 23 ミランダ

(元ブラジル代表/当時29歳⇒現在35歳)

闘将ゴディンとセンターバックを形成したのがミランダだ。2013年5月に行われたコパ・デル・レイ決勝では、延長戦で決勝弾となるヘディングシュートを叩き込み、対レアル戦、実に14年ぶりとなる勝利を呼び込んだ。2015年の退団後は、インテルで4シーズンプレーし、昨年からは中国スーパーリーグの江蘇蘇寧に所属する。

▼MF 10 アルダ・トゥラン

(トルコ代表/当時27歳⇒現在33歳)

リーグ制覇を果たしたアトレティコで“背番号10”をつけていたのがアルダだ。狭い局面を打開する高度なテクニックを持ち、守備への貢献も忘れない。シメオネ・スタイルに不可欠な選手の一人だった。しかし、2015年のバルセロナ移籍以降は出場機会に恵まれず、母国トルコへのレンタル移籍中には暴行、発砲事件を起こして有罪判決を受けた。今冬にバルセロナに復帰したものの、メンバー登録外となっている。

▼MF 5 ティアゴ・メンデス

(元ポルトガル代表/当時33歳⇒現在39歳)

イングランド、フランス、イタリア、スペインと欧州の主要4リーグを渡り歩き、アトレティコが現役最後のクラブとなったティアゴ。2017年の引退後もアトレティコに残って、シメオネ監督の下で1年間コーチを務めた。現役時代に指導を受けた同胞のジョゼ・モウリーニョ監督からは、将来の名将候補に挙げられており、近いうちにどこかのクラブで采配を振るう姿が見られるかもしれない。

▼MF 6 コケ

(スペイン代表/当時22歳⇒現在28歳)

今季ゴディンから腕章を受け継いだコケ。22歳だった6年前は、レアルに所属していたアンヘル・ディ・マリアに次いで、リーグ2位タイとなる14アシストを記録するなど、チャンスメーカーとして躍動していた。2009年9月のトップチームデビュー以来、公式戦出場数は約450試合を数えており、アデラルド・ロドリゲス氏が持つクラブ歴代最多550試合の記録更新も期待できる。

▼MF 14 ガビ

(スペイン/当時30歳⇒現在36歳)

伝説のチームで“ピッチ上の指揮官”として君臨していたのがガビだ。2013−14シーズンは、フィールドプレーヤー最多のリーグ戦36試合に出場。クラブ生え抜きのキャプテンとして、優勝トロフィーを掲げた。2018年の退団後はカタールのアル・サッドに所属し、監督デビューを果たした元バルサのシャビ氏を支えている。

▼FW 19 ジエゴ・コスタ

(スペイン代表/当時25歳⇒現在31歳)

リーグ優勝当時25歳だったD・コスタは絶対的エースとして活躍。チーム最多かつ、自己最多の27ゴールを挙げ、リーガ・エスパニョーラのベストイレブンにも選出された。ただバルサとの最終節では、ハムストリングのケガを再発させて前半16分で途中交代。ベンチに戻ると悔し涙を流していたが、試合終了のホイッスルが鳴った後は満面の笑みで優勝を喜んだ。

▼FW 9 ダビド・ビジャ

(元スペイン代表/当時32歳⇒現在38歳)

ヴィッセル神戸に所属したビジャも、アトレティコのリーグ優勝メンバーの一人。バルセロナに在籍していた前シーズンに続く、2年連続のリーグ制覇だった。2013−14シーズン限りでスペイン生活に区切りをつけると、その後はオーストラリア、アメリカでのプレーを経て、Jリーグ入り。今年の天皇杯優勝を置き土産に現役を引退したが、世界7カ国で自らの名を冠したサッカースクールを運営するなど忙しい日々を過ごしている。

▼DF 12 トビー・アルデルヴァイレルト

(ベルギー代表/当時25歳⇒現在31歳)

2013年9月にアヤックスからアトレティコに加入。しかしリーグ戦は12試合の出場にとどまり、赤白のユニフォームを着てプレーしたのは1年間だけだった。それでも「シメオネは失点を防ぐ楽しさを教えてくれた」監督であり、「彼ほどディフェンスについて細かく教えてくれた監督はいなかった」とアルゼンチン人指揮官の手腕を称えている。

▼MF 14 ジエゴ・リバス

(元ブラジル代表/当時29歳⇒現在35歳)

クラシカルな司令塔として、2014年1月にアトレティコと再契約を結んだジエゴ。アルダやコケの控えとして出番は限られていたが、チャンピオンズリーグではバルサ相手にロングシュートを叩き込むなど、要所で存在感を発揮した。フェネルバフチェを経て、2016年からはフラメンゴでプレー。35歳となった今も、ブラジル最大のクラブで10番を背負う。

▼MF 11 クリスティアン・ロドリゲス

(元ウルグアイ代表/当時28歳⇒現在34歳)

切れ味鋭いドリブルを武器に、「セボージャ(スペイン語で「玉ねぎ」の意)」の愛称で親しまれたC・ロドリゲス。主に“ジョーカー”として活躍し、18年ぶりのリーグ優勝にも貢献した。2015年に退団すると、アルゼンチンでのプレーを経て、2017年から母国の古巣ペニャロールに在籍。アトレティコOBでもあるディエゴ・フォルラン監督のもと、キャプテンとしてチームをけん引している。

▼MF 8 ラウール・ガルシア

(元スペイン代表/当時27歳⇒現在33歳)

優勝したシーズンに、D・コスタ(27得点)とビジャ(13試合)に次ぐリーグ戦9ゴールを挙げたのが、R・ガルシアだった。先発出場は18試合にとどまったものの、高い決定力を見せてチームの躍進に貢献。2015年に退団するまで、アトレティコでは7つのタイトルを獲得した。現在所属するアスレティック・ビルバオでは、主力選手として欠かせない存在となっている。

(記事/Footmedia)