2020−21シーズン注目の5選手/プレミアリーグ編

2020−21シーズン注目の5選手/プレミアリーグ編

(左から)ヴェルナー、アケ、B・フェルナンデス、フィリップス [写真]=Getty Images

 短いオフを経て、2020−21シーズンのプレミアリーグが12日に開幕を迎える。優勝争いはもちろん、トップ4争いや残留争い、個人タイトルの行方など見どころは様々。そんな新シーズンのスタートを前に、注目すべき5選手を紹介する。

南野拓実(リヴァプール)

冬の加入から公式戦15試合で0ゴール・0アシストに終わった昨シーズンは肩慣らしに過ぎない。本当の勝負が始まる今シーズン、日本代表のエースは必ずインパクトを残すはずだ。8月29日に行われたコミュニティシールドでは、味方とのパス交換からゴールに突進する得意の形を存分に披露。そして、ゴール前の混戦から待望の初ゴールをマークし、「狭いスペースでファーストタッチとプレー判断が素晴らしかった。非常に“役立つ”選手だ」とユルゲン・クロップ監督に言わしめた。相変わらず前線の絶対的3トップは健在のため、新シーズンもベンチスタートが多くなりそうだが、攻撃にアクセントを加える“スーパーサブ”としてリーグ連覇に貢献したい。

ネイサン・アケ(マンチェスター・C)

リヴァプールにプレミアリーグ3連覇を阻止されたジョゼップ・グアルディオラ監督が出した答えはオランダ人DFの獲得だった。これまでのシティは、センターバックを務めるアイメリク・ラポルテへの依存度が高く、昨シーズンは同選手の長期離脱で歯車が狂った。さらにチャンピオンズリーグ準々決勝のリヨン戦では「ディフェンスラインのスピード不足」を危惧して従来の4バックから3バックに変更して敗戦を喫しており、スピードのあるセンターバックの補強は至上命令となっていた。ボーンマスから4100万ポンド(約56億円)で連れてきたアケは、センターバック以外にも左サイドバックや中盤をこなす。ペップの細かい戦術変更にも柔軟に対応できる貴重な“便利屋”となるだろう。

ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・U)

マンチェスター・Uが優勝争いに絡めるかは彼次第かもしれない。今年1月にスポルティングから加入したプレーメーカーは、つねに前を向く積極性でチームに新しい息吹をもたらした。ポジション調整を繰り返して味方からのパスを引き出すと、ワンタッチで反転して攻撃速度を一気に上げる。ボールを離したあとも決して足を止めずに走るため、チームに流動性が生まれるのだ。そして極め付きはキックの種類と精度だ。受け手のことを考えて強弱の利いた様々な球種のパスを蹴り分けるほか、ミドルシュートの飛び道具まで有する。その黄金の右足で、ユナイテッド加入後の8本を含め、前所属時代の2018年10月から19本連続でPKを決め続けている。

ティモ・ヴェルナー(チェルシー)

攻撃を活性化させるべく、昨季ブンデスリーガで28ゴールを叩き出した韋駄天が加入した。昨季チェルシーは得点数が「xG(ゴール期待値)」を7.23ゴールも下回り、上位10チームで最も決定力が低かった。そこで4800万ポンド(約65億円)もの大枚を叩いてヴェルナーを獲得したわけだが、彼は決してゴールだけの選手ではない。開始4分にネットを揺らしたプレシーズンの初戦では4−2−3−1の最前線を任されたが、攻撃的なポジションならばウイングを含めてすべてこなすのだ。そして自慢の爆発的なスピードで、高速カウンターを仕掛けるメイソン・マウントやクリスティアン・プリシッチのプレー速度をさらに引き上げるだろう。

カルヴィン・フィリップス(リーズ)

地元生まれの守備的MFは、17シーズンぶりにプレミアリーグ復帰を果たしたリーズの生命線だ。中盤の底に陣取ると、精力的に動き回ってボールを拾い続ける。攻撃的な両サイドバックが高い位置を取れるのも、彼がサイドのスペースを素早く埋めて敵のカウンターを未然に防いでくれるから。そしてボールを奪ったあとは間髪入れずに精度の高い長短のパスをアタッカーに配給する。そのプレースタイルから“ヨークシャーのピルロ”と呼ばれるが、イングランド北部のヨークシャー出身のためイタリアの英雄と違って肉弾戦が大好物。新シーズンの開幕前には、プレミアリーグを一度も経験せずにイングランド代表に初選出された。

(記事/Footmedia)

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