年齢はただの数字…リーガを彩るベテラン選手たち

年齢はただの数字…リーガを彩るベテラン選手たち

リーガで活躍するベテラン選手たち [写真]=Getty Images

 横浜FCに所属する三浦知良(カズ)がJ1リーグの最年長出場記録を更新して話題になったことは記憶に新しい。9月23日の川崎フロンターレ戦で、53歳6カ月28日での出場を果たした。

 久保建英、乾貴士、武藤嘉紀、岡崎慎司の4人の日本人選手たちがプレーするリーガ・エスパニョーラ(ラ・リーガ)でも、近年はベテランの活躍が目立っている。そこで今回は、34歳以上の選手を8名紹介。年齢を重ねてなお輝きを放つ彼らにも注目してほしい。

※情報はすべて9月29日時点

[写真]=Getty Images

■ホアキン・サンチェス



生年月日:1981年7月21日(39歳)
所属クラブ:ベティス
ポジション:MF

リーガ1部での通算出場数は「554」を数え、フィールドプレーヤーでは歴代1位。今年7月に、あのラウール・ゴンサレス(550試合)の記録を更新した。39歳となった今もバリバリの現役で、同僚のセルヒオ・カナレスも「ベンジャミン・バトンみたいだ」と賛辞を惜しまない。マヌエル・ペジェグリーニ新監督とはマラガでもタッグを組み、チャンピオンズリーグでは初出場にしてベスト8進出の快挙を達成。今季は同じ舞台に立てないが、ピッチ上では変幻自在のプレーで相手を翻弄し、ピッチ外では20代の頃と変わらぬ笑顔でファンを魅了する。スペインらしさを感じさせる数少ない選手であり、今やリーガの名物男と言っても過言ではない。

■ヘスス・ナバス



生年月日:1985年11月21日(34歳)
所属クラブ:セビージャ
ポジション:DF

「年齢を感じさせない男」と言えば、J・ナバスも外せない。34歳となった今も自慢の脚力は衰えず、すっかり板についた右サイドバックで90分間にわたって上下動を繰り返す。高速ドリブルと正確なクロスも健在で、昨年3月にはスペイン代表復帰を果たした。多くを語らないキャプテンはしかし、熱いハートの持ち主でもある。昨季のヨーロッパリーグ優勝時には人知れず涙を流し、亡き盟友アントニオ・プエルタとホセ・アントニオ・レジェス、そして名付け親である祖父母にトロフィーを捧げた。セビージャの魂は今季もピッチ上で全身全霊を捧げ、チームを勝利へと導いている。

■アルバロ・ネグレド



生年月日:1985年8月20日(35歳)
所属クラブ:カディス
ポジション:FW

ホアキンやJ・ナバスのように、今夏、海外生活に区切りをつけて母国に復帰。1部昇格を果たしたカディスに加入し、4年ぶりにリーガのピッチに戻ってきた。「年齢はただの数字だし、自分が34歳だという感じはしない」。開幕前にそう語っていたとおり、試合が始まれば、ピッチ上で躍動。第2節のウエスカ戦では先制点を叩き出し、チームに今季初勝利をもたらている。「サッカー選手という仕事を楽しみ続けたい」と話す35歳のストライカーがどれだけ得点を積み重ねるのか。カディスの残留はエースの活躍にかかっている。

■ロベルト・ソルダード



生年月日:1985年5月27日(35歳)
所属クラブ:グラナダ
ポジション:FW

ネグレドとは同世代、スペイン代表ではポジションを争ったソルダードも、開幕から好調をキープするベテランの一人だ。9月17日のヨーロッパリーグ予選2回戦では、開始6分に先制点をマーク。クラブの欧州デビュー戦で最初の得点者に名を連ねると、3日後に行われたリーガ第2節アラベス戦でも最初にネットを揺らし、開幕2連勝の立役者となった。アラベス戦の得点は、相手の最終ラインの裏に抜け出し、26歳の相手DFに追いつかれることなく決めたもの。この時、時速34.4キロメートルを記録したという。“第2の春”を謳歌する男から目が離せない。

■ホルヘ・モリーナ



生年月日:1982年4月22日(38歳)
所属クラブ:グラナダ
ポジション:FW

昨季までグラナダの最年長選手だったソルダードに“先輩”が出来た――。それが、ヘタフェから加入したモリーナだ。レアル・マドリードの下部組織で育ったソルダードとは異なり、29歳のとき、ベティスでリーガ1部デビューを果たした苦労人。だが、34歳で加入したヘタフェでは163試合に出場して52ゴールを叩き出し、キャプテンまで務めた。38歳で迎えた今季も抜群の得点感覚を発揮して、公式戦2試合連続ゴールを叩き出している。ソルダードとのベテラン2トップで欧州を席巻、そんな光景が今季は見られるかもしれない。

■アルベルト・シフエンテス



生年月日:1979年5月29日(41歳)
所属クラブ:カディス
ポジション:GK

今季のリーガ1部最年長選手にして、初のトップリーグ出場を果たしたのが、カディスのGKシフエンテスだ。1979年生まれ、日本で言えば“黄金世代”に当たる彼は、9月20日に行われたウエスカ戦でフル出場。41歳114日での1部デビューは、リーグ歴代2番目に高い記録となった。2015年のカディス入団時、チームは3部に在籍。それから5年をかけて、ようやく夢舞台にたどり着いた。“オーバー40”でのデビューは「たゆまぬ努力のおかげ」と語り、元スペイン代表GKイケル・カシージャス氏もSNS経由で偉業を祝福した。

■ニノ



生年月日:1980年6月10日(40歳)
所属クラブ:エルチェ
ポジション:FW

半端ないおじさんは、シフエンテスだけではない。2014−15シーズン以来の1部復帰を果たしたエルチェのレジェンド、ニノもまた、ある偉業を達成した。9月26日に行われた第3節レアル・ソシエダで途中出場。40歳108日でのリーガ1部出場は、クラブの新記録だったのだ。昨季も2部リーグで40試合に出場(31試合で先発)し、サラゴサとの昇格プレーオフ準決勝では値千金の決勝点を挙げている。次なる目標はリーガ1部の最年長得点記録更新。10月27日以降にゴールを決めると、元デポルティーボのドナト氏が持つ40歳138日を上回るのだ。歴史を塗り替える瞬間を見届けたい。

■ラウール・アルビオル



生年月日:1985年9月4日(35歳)
所属クラブ:ビジャレアル
ポジション:DF

久保の同僚で、ビジャレアルのチーム最年長、アルビオルも息の長い選手だ。バレンシアの下部組織で育ち、2003年にトップチームデビュー。その後、レアル・マドリード、ナポリといった強豪クラブを渡り歩き、6年ぶりにスペイン復帰を果たした昨季はスペイン代表復帰も果たした。鼻骨の骨折で第3節のバルセロナ戦からはフェイスガードを着用して出場。“バッドマン”を彷彿とさせる出で立ちが話題となっているが、レアル時代の2011年にも同じような姿でプレーしていた。セルヒオ・ラモスのように目立つ存在ではないものの、老獪な守備には要注目だ。

(記事/Footmedia)

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