母国の混乱受け…ナイジェリア人MF、同胞に代表戦ボイコットを呼びかける「政府が正気に戻るまで…」

母国の混乱受け…ナイジェリア人MF、同胞に代表戦ボイコットを呼びかける「政府が正気に戻るまで…」

ナイジェリア代表にボイコットを呼びかけたオグ [写真]=Getty Images

 ナイジェリア代表MFジョン・オグが、同胞のチームメイトに代表戦参加へのボイコットを呼びかけた。23日、イギリスメディア『BBC』が伝えた。

 ナイジェリアでは、少年が警察官に射殺された様子とされる動画が今月上旬にネット上で広がったことをきっかけに、警察の「対強盗特殊部隊(SARS)」への抗議運動が勃発。国際人権団体などから長らく、恐喝や拷問、殺人などを行っていると非難されてきたSARSは11日に解体されたが、その後もデモは若者を中心に全国へと拡大。そんななか、最大の都市ラゴスで20日、非武装のデモ参加者たちが治安部隊に発砲される事件が発生した。正確な死傷者数は明らかになっていないが、国際人権団体『アムネスティ・インターナショナル』によると、少なくとも12名が犠牲になった模様だ。

 国際社会からはナイジェリア政府に対する非難の声が上がっており、サッカー界でも同国出身の選手たちが次々とアクションを起こしている。ナポリに所属するFWヴィクター・オシムヘンは、17日に行われたセリエA第4節アタランタ戦で得点時に「ナイジェリアでの警察の残虐な行為を終わらせよう」と書かれたTシャツを掲げた。また、マンチェスター・Uに所属するFWオディオン・イガロも、自身の公式Twitterを通じて自国政府を痛烈に批判している。

『BBC』のラジオ番組に出演したオグは、母国の現状について、「今のラゴスは地獄絵図だ。銀行、車、警察署が燃やされている。外出するのは危険で、国は混乱している。僕は6〜7回、デモに参加した。それ自体は平和的なものだ」と説明。さらに次のようにも語り、代表のチームたちに向けて、11月に控えるアフリカ・ネイションズカップ予選の2試合への参加ボイコットを呼びかけた。

「これが僕たちを代表する政治家のすることならば、『国を代表する』って一体何なんだろうね。彼らが正気に戻り、僕らの話を聞くようになるまで、(代表ボイコットは)現状において最善の策だと思うよ」

「僕たちは良い政府を望み、警察が暴力行為を止めることを望み、SARSが終わることを望み、殺人が終わることを望み、良い法律や仕事の機会を望んでいる。こんなのクレイジーだよ」

「ボイコットができればいいんだけどね。予定されている試合をボイコットすれば、政府も僕たちがメッセージを発していることに気づくはずさ。実際にチームメイトと話はしていない。それでも、彼らはこの国の愛する人、亡くなった人々と感情を共有しているし、そのことにも気づいているはずさ。もしこの状況が続くなら、来月の試合はプレーしないだろう。殺され、失われた魂について考えるような時に、政府や民を代表するチームに参加なんかできるわけない」

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