ルイス・ディアスも輝けるか? プレミアリーグで成功した南米選手トップ10

ルイス・ディアスも輝けるか? プレミアリーグで成功した南米選手トップ10

南米で活躍したプレミアリーグの選手たち [写真]=Getty Images

リヴァプールは30日、ポルトからコロンビア代表FWルイス・ディアスを獲得したと発表した。契約期間は5年半で、移籍金はボーナスを含めて最大6000万ユーロ(約77億円)と報じられている。

 プレミアリーグではこれまでに数多くの南米出身選手が活躍してきた。同リーグに初挑戦となるL・ディアスも先例に倣うことができるだろうか。

 そこで今回は、イギリス紙『ミラー』が選出した、過去にプレミアリーグで活躍した南米選手トップ10を紹介する。L・ディアスの新天地となるリヴァプールで活躍した3選手もランクインしている。

10位:アレクシス・サンチェス(チリ)

 “アーセナル版”のアレクシス・サンチェスならば、もっと上位にランクインしたはずだ。2014年にバルセロナからアーセナルに加入したチリ代表FW。1年目にPFA(イングランドプロサッカー選手協会)年間ベストイレブンに選出され、3年目にはプレミアリーグで24ゴールをマークした。しかし2018年1月にマンチェスター・Uへ移籍した後は、アーセナル時代の輝きを発揮することができず。高額な週給も手伝って、多くの批判を浴びることになった。アーセナルとマンチェスター・Uのファンは、現在はインテルでプレーをするA・サンチェスについて全く違う印象を抱いているはずだ。

9位:ジュニーニョ・パウリスタ(ブラジル)

 ミドルスブラと相思相愛だった同クラブのレジェンド。1995年にプレミアリーグに復帰したミドルスブラは、サンパウロからジュニーニョ・パウリスタを獲得。すぐにチームの中心選手となった元ブラジル代表MFは、1996-97シーズンにリーグの年間最優秀選手に選出された。しかし同シーズンのミドルスブラは降格を免れることができず。ジュニーニョはアトレティコ・マドリードへ移籍。それでもクラブとのラブストーリーは終わらず、1999-2000シーズンはローンの形でミドルスブラでプレー。日韓ワールドカップで優勝を果たした直後の2002年夏には完全移籍で復帰した。2004年にはリーグ杯のトロフィーをチームにもたらしたジュニーニョは、クラブ史上で最も愛された選手の一人として名を刻んでいる。

8位:ジウベルト・シウバ(ブラジル)

 アーセナルの無敗優勝を屋台骨として支えたのがジウベルト・シウバだ。エメルソンの負傷により、レギュラーポジションを獲得した日韓ワールドカップで、ブラジル代表の優勝に大きく貢献したG・シルバ。直後にアーセナルへ移籍すると、欧州リーグでプレーをするのは初めてとは思えない落ち着きぶりを披露。現クリスタル・パレス監督のパトリック・ヴィエラ氏と中盤で鉄壁のコンビネーションを結成し、アーセナルで黄金期を築いた。パナシナイコスへ移籍するまでの6年の間に、ブラジル代表でも中心選手に成長したG・シウバ。クラブ史上屈指の守備的MFとして語り継がれている。

7位:フィリペ・コウチーニョ(ブラジル)

 プレミアリーグ史上で最も“お買い得”だった選手の一人と『ミラー』紙が評価するのも納得だ。2013年1月にわずか850万ポンド(約13億円)でインテルからリヴァプールに移籍したコウチーニョ。すぐにチームにフィットし、最後まで優勝争いを演じた2013-14シーズンは中心選手として活躍。翌季はPFA年間ベストイレブンとクラブの年間最優秀選手に選ばれた。2018年の1月に、加入時の約10倍の金額でバルセロナへ移籍したブラジル代表MF。しかしスペインでは真価を発揮できず、今冬の移籍市場でリヴァプール時代のチームメイト、スティーヴン・ジェラード氏が率いるアストン・ヴィラに期限付きで加入している。プレミア復帰戦となった15日マンチェスター・U戦で早速ゴールを決めたコウチーニョ。慣れ親しんだプレミアリーグの舞台で自らの価値を再浮上させることはできるだろうか。

6位:フェルナンジーニョ(ブラジル)

 “真のリーダー”。スペイン、ドイツ、そしてイングランドで数多のタイトルを手にしたマンチェスター・Cのジョゼップ・グアルディオラ監督が、そう呼んで賛辞を惜しまないのは、マンチェスター・Cキャプテンのフェルナンジーニョだ。同監督が「チームにとって必要なこと、最善のことだけを考えてくれている」と絶大な信頼を寄せる36歳のMF。世界中からトッププレイヤーが集まるマンチェスター・Cにおいて、出場機会は以前ほど多くはない。しかし、必要な時にはチームに喝を入れることもできる必要不可欠な存在だ。2013年にマンチェスター・Cに加入したブラジル代表MFは、4度のリーグ制覇を含め、これまでマンチェスター・Cで11個のタイトルを獲得している。退団までにトロフィーをいくつ追加することができるだろうか。

5位:ロベルト・フィルミーノ(ブラジル)

 負傷や新型コロナウイルス陽性反応により、今シーズンは出場機会が激減しているブラジル代表FW。ルイス・ディアスの加入により、激化するチーム内のポジション争いを制することができるかどうか、注目が集まっている。2015年からリヴァプールの「9番」を背負うフィルミーノ。主役の座はモハメド・サラーやサディオ・マネに主役を譲ることも多いが、エゴの無い献身的なプレーでチームを何度も救ってきた。ユルゲン・クロップ監督から「私が人生で見た中で最高のオフェンシブ・ディフェンダー」と称えられたこともあるリヴァプールの“エンジン”は、自身の特徴を「複数のポジションで難なくプレーができる」と分析。移籍加入でライバルが増えても、与えられた役割を忠実にこなすはずだ。

4位:ウィリアン(ブラジル)

 3年契約へのこだわりが仇となったかもしれない。2013年にロシアのアンジ・マハチカラからチェルシーに移籍した元ブラジル代表FW。ジョゼ・モウリーニョ氏の下で2014-15シーズンにプレミアリーグを制覇。翌シーズンのチェルシーは無冠に終わったが、ウィリアンは選手とサポーターからクラブの年間最優秀選手に選ばれる活躍だった。2019-20シーズン限りでチェルシーとの契約が満了を迎えたウィリアンは、3年契約を希望。30歳以上の選手とは単年契約を原則とするチェルシーは2年契約を提示したが、最後まで折り合いがつかず。ウィリアンはライバルのアーセナルと3年契約を交わした。しかし移籍から3カ月が過ぎた頃には退団を望んでいたというウィリアン。昨年8月にアーセナルとの契約を解除し、コリンチャンスへ移籍している。

3位:ルイス・スアレス(ウルグアイ)

 リヴァプールの近代史で最も印象深いセンターフォワードの一人であることは間違いないだろう。2011年1月にアヤックスからリヴァプールに加入したウルグアイ代表FW。2014年夏にバルセロナへ移籍するまでの間に、公式戦133試合に出場し、82ゴールという驚異的な得点記録を残した。3年半を過ごしたリヴァプールで獲得したのは、2011-12シーズンのリーグ・カップだけと、クラブではタイトルには恵まれなかったスアレス。しかし31ゴールを挙げてプレミアリーグの得点王に輝いた2013-14シーズンには、PFAとFWA(イングランドサッカー記者協会)の年間最優秀選手賞2冠を達成している。マンチェスター・Cと勝ち点2差でリーグ制覇を逃した直後にバルセロナへ移籍。昨シーズンからはアトレティコ・マドリードでプレーをしている。

2位:カルロス・テベス(アルゼンチン)

 7年間でプレミアリーグの全てを知り尽くしたと言っても良いだろう。ブラジルのコリンチャンスからウェストハムに加入した2006-07シーズンに、残留争いを経験したカルロス・テベス。残り10試合で7得点を挙げる活躍でチームを降格の危機から救うと、2007年から2年間はマンチェスター・Uにローン移籍。クリスティアーノ・ロナウド、ウェイン・ルーニーと最強スリートップを結成し、2007-08シーズンのチャンピオンズリーグ優勝に加えて、リーグ連覇も成し遂げた。ライバルのマンチェスター・Cを次の移籍先に選んだテベス。1年目にクラブ年間MVPに選ばれ、2年目にはリーグ得点王に。3シーズン目の途中にはチームの構想外になる騒動もあったが、最終的にはプレミアリーグ初制覇の一員となった。プレミア通算84ゴールは、アルゼンチン出身選手としては、セルヒオ・アグエロ(184ゴール)に続く歴代2位の成績だ。

1位:セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン)

 南米という枠に括らなくても、プレミアリーグ史上屈指の名ストライカーだ。2011年から10年間に渡ってマンチェスター・Cでプレーをした元アルゼンチン代表FWは、1年目からファンの心を鷲掴みにした。2011-12シーズンの最終節、QPRを相手にアディショナルタイムに決勝点を決めて、マンチェスター・Cを44年ぶりのトップリーグ制覇に導いたアグエロ。2017年にエリック・ブルック氏(177得点)を抜いてクラブ歴代最多スコアラーになると、最終的にその数を「260」まで更新。プレミアリーグでは外国人選手として歴代最多となる184ゴールをマークした。10年を区切りにマンチェスター・Cを退団し、昨年の夏にバルセロナと契約を交わしたが、残念ながら健康上の理由で12月に現役引退を発表。しかしアグエロの記録と思い出がファンの心から消えることは永遠にないだろう。

(記事/Footmedia)

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