股抜き1位、ボール運び1位…CL優勝貢献のヴィニシウスをデータで振り返る

股抜き1位、ボール運び1位…CL優勝貢献のヴィニシウスをデータで振り返る

今季大活躍を見せたヴィニシウス・ジュニオール [写真]=Getty Images

レアル・マドリードの14度目のチャンピオンズリーグ(CL)制覇の立役者となったブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(21歳)。今シーズンの彼の“覚醒”が物凄いという。様々なデータサイトが、今季の彼の活躍を数字で振り返っているので紹介しよう。

[写真]=Getty Images

■今季の覚醒



 2020-21シーズンの最後12試合、ヴィニシウスはゴールを奪うこともアシストを記録することもできなかった。しかし今季に入ると、ラ・リーガの開幕戦でいきなりゴールを奪うと、第2節のレバンテ戦では途中出場から2ゴール。結局、今季は最初の11試合(公式戦)で7ゴール3アシストと大活躍することに。2020-21シーズンは1シーズンを通じて公式戦6ゴールに留まったため、ヴィニシウスは今季最初の11試合で昨季のゴール数を超えたことになる。

■ゴール関与数



 今季ヴィニシウスは、CL決勝のリヴァプール戦でのゴールを含め、最終的に公式戦52試合に出場して22ゴール16アシスト。直接38ゴールに関与したことになる。これは前年度と比べると実に「2.8倍」の数字となった。

 ラ・リーガに限ると、ヴィニシウスは自己最多となる今季17ゴールで得点ランク3位タイ。ちなみに得点王に輝いたのは、34歳にして自身最高のシーズンを送って話題を集めた同僚のFWカリム・ベンゼマで27ゴール。しかしベンゼマがPKで7ゴールを決めているのに対し、ヴィニシウスは1本もPKを決めていない。PKを除いたゴール数で見ると、両者は3ゴールしか違わないのだ!

 アシスト数を見ると、ヴィニシウスは今季ラリーガで3位タイの10アシスト。ここに17得点を加えると、今季ラ・リーガで直接27ゴール(17得点10アシスト)に関与したことになる。これはFWベンゼマの39ゴール関与(27ゴール12アシスト)に次いでリーグ2位の成績。さらに欧州5大リーグで見ても11位の成績。トップ11選手の中でPKによる得点がなかったのはヴィニシウスとトッテナムのソン・フンミン(30ゴール関与)の2名だけだという。ちなみに今季の欧州5大リーグで最多のゴール関与数を記録したのはパリ・サンジェルマンのFWキリアン・エンバペで45点(28ゴール17アシスト)だった。

 ヴィニシウスは、90分毎のゴール関与数に換算すると「0.9ゴール」。これはラ・リーガの21歳以下の選手としては、2008-09シーズンのリオネル・メッシの「1.1ゴール」とゴンサロ・イグアインの「0.95ゴール」以降で最高の数字だという。

■大舞台での勝負強さ



 ヴィニシウスは今季チャンピオンズリーグでも素晴らしい数字を残しており、13試合に出場して4ゴール6アシスト。とりわけアシスト数はマンチェスター・UのMFブルーノ・フェルナンデス(7アシスト)に次いで今大会2位の成績だった。ヴィニシウスは決勝トーナメントに入ってからの活躍が著しく、決勝トーナメントで対戦した全てのチームを相手にゴールかアシストを記録した! パリ・サンジェルマン戦(16強)で1アシスト、チェルシー戦(8強)で2アシスト、マンチェスター・C戦(4強)で1得点、リヴァプール戦(決勝)で1得点。

 CL決勝のリヴァプール戦では21歳320日でゴールを決めた。これはCLの決勝において5番目に若い記録。2009年のCL決勝でマンチェスター・U相手にゴールを決めたリオネル・メッシより18日ほど若かった。ちなみに最年少記録は1995年の決勝でミラン相手にゴールを決めたアヤックスの元オランダ代表FWパトリック・クライファートで当時18歳327日だった。

 これでヴィニシウスは、リヴァプールを相手に3度対戦して計3ゴール。昨季のCL準々決勝で対戦した際にもファーストレグに2得点して計3-1の勝利に貢献した。ヴィニシウスは、まさにリヴァプールの天敵なのだ。

■ドリブラーとしての活躍



 ヴィニシウスと言えば快速ドリブルが有名だが、データサイト『FBRef』によると同選手は今季ラリーガで最多の「426回」も前方にボールを運んでいる(敵陣方向に5ヤード以上、もしくは敵ボックス内へのドリブル)。これは欧州5大リーグで見ても最多だったという。ちなみに2位は、マンチェスター・CのDFジョアン・カンセロで364回。

 さらにヴィニシウスは今季ラ・リーガで「115名」を抜き去っているという。これは同リーグで2位となるヤニック・カラスコ(A・マドリード)の「78名」を大きく引き離して断トツでの1位。欧州5大リーグで見ても、これを上回るのはニューカッスル(イングランド)のFWアラン・サン・マクシマンの「150名」だけだという。

 そして、やはりブラジル人らしいプレーも多かった。今季ラリーガで股抜きを「14回」も披露しているという。これはビルバオのFWイケル・ムニアイン(13回)を抑えてリーグ最多だった。

『FBRef』によると今季チャンピオンズリーグでも圧倒的な攻撃力を発揮しており「シュートチャンス演出」、「ゴール演出」、「重要なパス」、「抜き去った選手数」、「前方へのドリブル数」、「敵へのプレス回数」、「被ファウル数」といった様々な部門で今大会1位の数字を残したそうだ。

 こうして数字で振り返ると、改めてヴィニシウスの凄さがうかがえる。これでまだ21歳というのだから、本当に末恐ろしい選手だ。

(記事/Footmedia)

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