U20女子W杯開幕直前! 過去の戦績から紐解く“女子最強国”はどこだ!?

U20女子W杯開幕直前! 過去の戦績から紐解く“女子最強国”はどこだ!?

最もタイトルを集めている“女子最強国”は? [写真]=Getty Images

今年7月6日から7月31日にかけてイングランドで開催された欧州女子選手権2022は、イングランド女子代表が優勝して開催国としての威信を保った。決勝でドイツ女子代表を延長の末に2-1で下したイングランド女子代表は、同大会初優勝。過去にU-19欧州女子選手権での優勝はあったものの、A代表にとっては記念すべき初のタイトルとなった。

 さて、女子サッカー界の次の主要イベントといえば、今月10日からコスタリカで開催されるFIFA U-20女子ワールドカップである。同大会には、大会史上初となる連覇を目指す“ヤングなでしこ(U-20日本女子代表)”も出場。ヤングなでしこは、アメリカ女子代表、オランダ女子代表、ガーナ女子代表と同じグループDに入っている。一方で、4年前の前回大会で3位に入ったU-20イングランド女子代表の姿はない。彼女たちは欧州予選を突破できず、世界の舞台に立てなかったのだ。実は、イングランド女子代表は年代別を合わせても、ワールドカップでは決勝にすら進むことができていない。

 それでは、年代別を含めた3つのFIFA女子ワールドカップと、女子サッカー界の主要タイトルであるオリンピックを合わせて、最もタイトルを集めている“女子最強国”はどこなのか見てみよう。

[写真]=Getty Images

■優勝1回


カナダ:五輪=1回(2020)、W杯=0回、U-20W杯=0回、U-17W杯=0回
スペイン:五輪=0回、W杯=0回、U-20W杯=0回、U-17W杯=1回(2018)
フランス:五輪=0回、W杯=0回、U-20W杯=0回、U-17W杯=1回(2012)
韓国:五輪=0回、W杯=0回、U-20W杯=0回、U-17W杯=1回(2010)

 最も記憶に新しいのは、昨年の東京オリンピックで金メダルに輝いたカナダだろう。3大会連続でベスト4に進出したカナダ女子代表は、東京の地(実際は横浜国際総合競技場!)で男子を含めて全世代合わせて初の世界タイトルを手中に収めた。スウェーデン女子代表との決勝戦はPK戦までもつれる激闘となったが、6人目のキッカーとなった21歳のMFジュリア・グロッソが落ち着いてキックを成功させて、金メダルを手にした。

 そのほかには3カ国が1回の優勝を誇るが、いずれもU-17女子ワールドカップでのタイトル獲得となっている。男子チームはワールドカップ優勝を経験しているスペインとフランスだが、女子チームのタイトルはU-17女子ワールドカップの1回のみ。韓国も、2010年トリニダード・トバゴ大会のファイナルでPK戦の末に“日韓対決”を制して頂点に立った1回だけとなっている。

■優勝2回


ノルウェー:五輪=1回(2000)、W杯=1回(1995)、U-20W杯=0回、U-17W杯=0回

 続いて、優勝2回を誇るのは北欧の強豪ノルウェーである。彼女たちが不思議なのは「どのタイミングで選手が成長しているのか?」ということ。実は、年代別ワールドカップでは一度もベスト4に入ったことがないのだ。それどころか、U-20女子ワールドカップの出場は2回のみ、U-17女子ワールドカップに至っては一度も出場したことがない。それでいて、A代表はオリンピックとワールドカップを一度ずつ制するという輝かしい実績を残している。

■優勝3回


日本:五輪=0回、W杯=1回(2011)、U-20W杯=1回(2018)、U-17W杯=1回(2014)

 優勝3回の実績を持つのは日本だ。2011年の女子ワールドカップで“なでしこジャパン(日本女子代表)”が感動の世界大会初制覇を果たし、アメリカ女子代表との決勝で同点ゴールを決めたキャプテンのMF澤穂希は同年のFIFA最優秀選手にも選ばれた。なでしこジャパンは、翌年のオリンピックで銀メダル、2015年の女子ワールドカップも準優勝するなど、女子サッカー界をリードする存在となった。

 U-17ワールドカップでは、2014年コスタリカ大会で初優勝。これまで3回の決勝進出を果たしており、今年10月にインドで開催される同大会でも頂点を目指す。そして、U-20女子ワールドカップでは、前回の2018年フランス大会で見事に初戴冠。5ゴールを叩き出したエースのFW宝田沙織(現在はスウェーデンのリンシェーピング所属)の活躍もあり、決勝ではU-20スペイン女子代表を3-1で退けて頂点に立ち、女子サッカー界初となる年代別を含めた3つの女子ワールドカップを完全制覇。この偉業は、今のところ女子サッカー界では日本だけ。男子ではブラジル、フランス、イングランドの3チームだけが達成している。

 今月コスタリカで開催されるU-20女子ワールドカップでは、同大会史上初の連覇を目指すことになる。

■優勝4回


北朝鮮:五輪=0回、W杯=0回、U-20W杯=2回(2006、2016)、U-17W杯=2回(2008、2016)

 日本を抑えてアジアで最も成功を収めている国は、北朝鮮だ。女子チームは、A代表こそ一度もベスト4に入れていないが、若年層の世代では素晴らしい実績を残している。U-20女子ワールドカップでは、2016年パプアニューギニア大会を含めて2回の優勝。U-17女子ワールドカップでも優勝2回を誇っている。なお、U-17世代で複数回優勝しているのは北朝鮮だけだ。今年のU-20とU-17の女子ワールドカップでも出場権を獲得していたが、コロナ禍の影響もあってか辞退を表明しており、今月のU-20女子ワールドカップには彼女たちの代わりにU-20オーストラリア女子代表が出場する。

■優勝6回


ドイツ:五輪=1回(2016)、W杯=2回(2003、2007)、U-20W杯=3回(2004、2010、2014)、U-17W杯=0回

 優勝6回を誇るのは、今夏の欧州女子選手権でも決勝まで勝ち上がった“常勝国”ドイツだ。2016年のリオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得したほか、女子ワールドカップでは2003年と2007年に連覇を達成。U-20女子ワールドカップでは、今月のコスタリカ大会を含めて全10回に出場して最多タイとなる3回の優勝を誇る。しかし、U-17世代ではタイトルを獲れておらず、最高成績は2008年ニュージーランド大会の3位となっている。

■優勝11回


アメリカ:五輪=4回(1996、2004、2008、2012)、W杯=4回(1991、1999、2015、2019)、U-20W杯=3回(2002、2008、2012)、U-17W杯=0回

 女子サッカー界の絶対的“女王”といえば、アメリカだ。これまでA代表はオリンピックとワールドカップをどちらも歴代最多の4回ずつ制している。オリンピックに全8大会出場しているのはアメリカとブラジルだけで、アメリカ女子代表は2004年から2012年まで3大会連続で金メダルを手にした。女子ワールドカップでも全大会に出場して必ず「3位以上」の成績を残しており、現在は2連覇中。来年のオーストラリア/ニュージーランド共催大会の出場権も確保しており、最多記録更新となる5回目の世界一を目指す。

 そんな“女王”でも、若年層の大会では少し苦戦を強いられている。U-20女子ワールドカップでは最多3度の優勝を誇るが、最後の優勝は2012年日本大会で、それ以降は決勝に進めていない。それどころか、前回の2018年フランス大会では初のグループステージ敗退の屈辱を味わった。U-17女子ワールドカップでは一度も優勝できておらず、2008年ニュージーランド大会で2位になって以降は、一度もグループステージを突破できていないのだ……。

 果たして、今月のU-20女子ワールドカップを制して、優勝回数を伸ばす国はどこなのか? コスタリカで繰り広げられる熱戦に注目だ。

(記事/Footmedia)

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