開幕2連敗のマンチェスター・Uの悪夢…クビ第1号? 全員「0点」?

開幕2連敗のマンチェスター・Uの悪夢…クビ第1号? 全員「0点」?

開幕2連敗スタートとなったマンチェスター・U [写真]=Getty Images

連敗スタートとなった名門マンチェスター・Uが現地メディアを賑わせている。

 マンチェスター・Uは、13日に行われたプレミアリーグ第2節のブレントフォード戦に0−4の大敗を喫し、1−2で敗れたブライトとの開幕戦と合わせてまさかの2連敗。今季からエリック・テン・ハフを監督に据えて再建を図るはずのユナイテッドだったが、悪夢のスタートを切ることになり、監督や選手たちは矢面に立たされている。

 ブレントフォードの本拠地に乗り込んだユナイテッドは、開始10分にGKダビド・デ・ヘアが敵のミドルシュートを後逸して先制を許すと、そこから立て続けに失点。前半35分間だけで4失点を喫した。プレミアリーグの試合でユナイテッドが前半だけで4失点を喫するのは、2020年10月トッテナム戦(最終1−6)、2021年10月リヴァプール戦(最終0−5)に続いて史上3度目。開始35分間での4失点となると、プレミアリーグの試合ではクラブ史上初めてのことだった。

 この試合を取材していた地元紙『Manchester Evening News』の記者は、同紙のウェブサイトで試合経過を更新しながら、ハーフタイムに試合前半の選手たちの「採点」を掲載。失点に絡んだデ・ヘアを「大ミスと味方を追い込むパスを出した」と非難したほか、DFハリー・マグワイアには「闇雲」、DFリサンドロ・マルティネスには「力不足」、DFルーク・ショーには「恥」と辛らつな寸評を書き込み、スタメン11人全員に10点満点中で「0点」の採点を付けていた!

「ユニフォームの誇りにかけてプレーしろ」と後半に向けて檄を飛ばした同記者は、試合後の選手採点では少しだけだが温情を見せた。それでもDFリサンドロ・マルティネス、DFショー、MFフレッジの3名に「0点」を付け、MFクリスティアン・エリクセンなど6名を「1点」にした。先発11名で2点以上の採点が付いたのはDFディオゴ・ダロト(2点)とFWクリスティアーノ・ロナウド(3点)の2名だけだった…。

 現地の解説者たちも、こぞってユナイテッドを非難した。「本当にメチャクチャだ」と元イングランド代表FWアラン・シアラー氏はTV番組にて言及。「何年間も失敗が続いている。リーダーシップが欠如しているし、補強方針も酷いものだ。これを正すには時間と、信じられないほどの資金が必要だろう。それからファンの忍耐力も必要になる。」

 英国放送局『スカイスポーツ』では、リヴァプールなどで活躍した元イングランド代表MFジェイミー・レドナップ氏が選手の怠惰なプレーを指摘。チーム走行距離を見ると、ブレントフォードの「109.4km」に対してユナイテッドは「95.6km」だったのだ。「常に良いプレーをするのは無理でも、走ることはできるはず」とレドナップ。「オーナーや監督が誰だろうと関係ない。選手はクラブのために走るべきだ。そういった意味では恥ずべきことだと思う。チームや選手の値段など関係ないんだ。走って、五分五分のデェエルに勝たないといけないのだ。」

 共演していたユナイテッドOBであるギャリー・ネヴィル氏も「大人のチームとU−9チームの対戦だった」と、ユナイテッドが“9歳以下”の子供のチームのようだったと指摘。さらに「ユナイテッドを42年間見てきたが、ここまで酷い前半を知らない」と述べたうえで「選手個々や監督だけを批判し続けることはできない。もっと“上”を見るべきだ。アメリカにいるオーナーたちは、雇用者だけを矢面に立たせている。それは許されない。(オーナーの)ジョエル・グレイザーは、すぐに飛行機にとってマンチェスターに来い。そしてクラブの計画を説明すべきだ」と、アメリカ人オーナーを糾弾した。

 テン・ハフ新政権はまさかの連敗スタートになったが、ユナイテッドの監督が就任から開幕連敗を喫するのは1921年のジョン・チャップマン以来だという。英国公共放送局『BBC』のハイライト番組で司会者を務める元イングランド代表FWギャリー・リネカー氏も、「ここ100年間で最悪のスタート。あのシーズン(1921年)のことは、よく覚えているよ!」と嫌味をちくり。

 当然、新監督に対する風当たりは強い。英国では「次に退任する監督」を当てる賭けがあるが、テン・ハフが本命に急浮上しているようだ。ブックメーカーの『パディー・パワー』社などは、既にテン・ハフへの賭けの払い戻しを始めたという。開幕前は21倍以上だったオッズが、ブレントフォード戦の大敗を受けて一気に急落したそうだ。これについては『パディー・パワー』社が得意とする“話題作り”かと思いきや、他のブックメーカーでもテン・ハフ監督のオッズは急変している。

『ウィリアム・ヒル』社は、開幕前に「第1号の退任候補」のオッズでテン・ハフを18番手(その上はユルゲン・クロップとペップ・グアルディオラだけ)にしていたが、今回の敗戦を受けて3番手にまで浮上させたのだ。

 2連敗で得失点差「−5」のユナイテッドは、プレミアリーグ元年の1992年8月21日以来、約30年ぶりに最下位でその日を終えており、当分はバッシングの雨あられを浴びそうだ…。

(記事/Footmedia)

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